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天龍寺で精進料理を食す [食]

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昨日の続き。
天龍寺境内の「篩月(しげつ)」で食事。
最近、精進料理が多いな。
昔からすると考えられない。
嗜好の幅が広がってきたと解釈することにしよう。

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さてこの篩月の精進料理は、修行の僧が食べるものではない。
毎日これならすぐに出家します〜。
これはお寺の賓客を接待するためのもの。

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箸袋に「食事五観之文(しょくじごかんのぶん)」が記されていた。
一ツには 功の多少を計り彼の来處を量る
二ツには 己が徳行の全闕を計って供に應ず
三ツには 心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす
四ツには 正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり
五ツには 道業を成ぜんが為に當に此の食を受くべし

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〈解説〉
一ツ(感謝の意味)/この食物が食膳に運ばれる迄の、幾多の人々の労力と自然の恵みに、深い感謝を致します。
二ツ(反省の意味)/この食事を食べるに当り自分自身、日常生活に於て、それに値いするだけの徳行をつんでいるだろうかと自分自身に問いただす。
三ツ(心静かに箸を採りなさい)/心を正しく保ち過った行いを避けるために、貪りの心を持たないことを誓う。その時、その場に出されたものを最高と思う。
四ツ(良薬の意味)/この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得(こころえ)て頂きます。
五ツ(道を積む 努力する意味)/目的をまっとうする為の活動源である事を心に於て食する。

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なかなか耳がというより心が痛くなりますね。
日々食べるということは避けて通れない。
こういうのを小さい時から躾けておかなければいけない。
いまの家庭や学校がこういう基本的なことを教えていない。
食は、教育の原点じゃないかな。

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京男からいわせれば、もう一項目いれたい。
一から五までを堅持しつつ
六ツ 穏やかに「食」そして「生命(いのち)」を愉しむべし
「食」とは「人」が「良」と書く。
良いとは、生命が輝くこと。

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内容の説明が不十分だったかな。
写真を見ればだいたい検討はつくでしょう。
車麩をみてguranさんとmayuさんを思い出した。
この篩月は、少々観光化されているかな。
この場所だから仕方ないか。

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↑本日(4月12日)のベランダからの桜。今日は朝から雨。すっかり花びらを散らせてしまいました。きれいな緑の葉っぱがでてきています。今日は一日雨模様。

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