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桃も桜にまけてなかった [風景]

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京都御所に桜を見に行ったのに桃もまだしっかり咲いているのにびっくり。
桃のボリュームのある花が安心感をあたえてくれる。
桜はどうもすぐに散りそうにみえて不安定な感じがする。
それに比べて桃は安定感がありますね。
こうやって見ると梅と違うのがわかります。
※本日の記事は先週京都御所に桜を見に行った時の桃です。

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日本の神話では、イザナギが桃の実を投げて黄泉の国の追ってから逃げ延びたという話があります。この話が出来上がるころには「桃=魔除け」と言う思想が日本にもあったと言う事になるんでしょう。
で・・昔話の桃太郎はと言うと、桃から生まれて鬼を退治してしまいます。桃の実を・・ではなく、自らの身が桃から出たと言うことは、言い換えれば桃の精(?)、自分自身が桃(桃の種?)なわけですから、物凄く鬼には強い!(笑)

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中国の思想・伝承にある「長寿」や「厄除け」と桃の木、どちらが早く伝わったのかまではわかりませんが、桃が「桃」として知られるようになった頃には、こういう逸話と既にセットになっていたと考えていいように思います。

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桃は、この他にも「桃源郷」と言われる楽園のイメージも呼び起こします。
この「桃源郷」の元になっている伝承もたぶん西王母の逸話から来ているんでしょうし、中国や日本の他の物語でもこの「桃源郷」には触れる事が出来ます。桃の実が長寿・不老不死をもたらす不思議な実、と言うのは、古代から当然の感覚であったのかもしれません。

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中国の神話や物語によく登場してくる人物(神様?)に西王母がいます。彼女は、西方の崑崙山に住み、「蟠桃園」という桃の園を所有しています。この蟠桃園の桃は、三千年に一度実をつけ、長寿や不老不死の効力があるとされ、皇帝に授けたという話もあります。
桃に「長寿」の効力があるとされるのは、この西王母の蟠桃園の桃の伝承によるものが大きいのでしょう。ちなみにこの西王母の誕生日が3月3日で、蟠桃園ではこの日、西王母の聖誕祭が行われ(蟠桃会)、仙桃が振舞われたと言う話があります。中国で上記の上巳の祓が3月3日に定められたのは魏の時代と言う事ですから、この「蟠桃会」の影響もあるんでしょうね。

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↑4月10日ベランダ桜。ダイニングからこういう風に見えます。

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↑家にいながら花見気分。それも毎日。

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↑昨日の雨で元気になっている

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↑4月10日今日明日が見頃ねっ!

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 風景
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