櫻も密集すると不安になる・・・ [風景]
昨日、午前中は雨模様。
普通ならそういう時に桜を見に行ったりしないですよね。
でも原谷苑に人を案内することになった。
雨は止んで晴れ間がでるような予感。
今回原谷苑には、タクシーで行く。
おそらくこんな日は人が少ないだろうし、道路も比較的スムーズに行けるとよみました。
混む時はタクシーで行ってはいけません。
メーターがカチャカチャと動いて、精神衛生上よろそくない。
北野白梅町でちょっと早いランチを食べタクシーに乗る。
計算通り道は空いていた。
入園料は、一番高い1,200円也。
ここは、開花状況で入園料がかわるのだ。
入るといつものことだが圧倒される。
次いで遠近感が失われボ〜〜〜ッとなってしまう。
この感覚が京男を不安にされる。
桜には不思議な力があるように思う。
これぐらい密集するとそのパワーが増す。
こんな民話を思い出す。
「ある若い猟師が美しい山桜の林に迷い込んだ。若く美しい女と出会い幸福の時間を過ごし、再会の約束後女の姿は消え桜も散った。里に戻っても忘れられない。そこで再び山へ。しかし若い猟師は、山桜の花びらに埋もれて死体で発見され、女は桜の精と噂された」
それと、梶井基次郎の『桜の樹の下には』という文章を思い出すからかな。
「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故(なぜ)って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか・・・・」
というような文章です。ネットで調べると全文読めます。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」という話も思い出す。
この文章もネットで検索すると全文読めます。
この話は、篠田正浩監督で映画にもなっていた。
あれも結構ゾッとした。
主演は、若山富三郎と岩下志麻。音楽が武満徹だった。
ここの桜のようなところに、一人ポツンといると精神がおかしくなりそう。
夢に出てきたら怖い風景かも。
今日の記事のタイトルのように「桜」を「櫻」と書くと違う印象になりませんか。
Twitter→@kyo_otoko
原谷苑には大分前に行ったことがありますが、とにかく見事ですね。本当に圧倒されますね。
by はまひるがお (2011-04-22 22:45)
>はまひるがおさん、おはようございます。
ここは密集しているので圧倒されます。
あまりに沢山あるからボーッとして撮影がしずらいです。
京都市内の桜が元気ない現在、一番元気のいい桜でした。
土がいいのでしょうね。
by 京男 (2011-04-23 06:02)