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コウイ? [モノ]

「コウイ」といわれ、わかる人は少ないと思います。
私も知らなかったのです。
私は、漢方の煎じ薬を飲んでいます。漢方内科の先生に処方してもらっています。
そして、自分で煎じて飲みます。

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↑左/あと煎じ、右/煎薬、真ん中/コウイ(膠飴)

漢方内科の先生は、私の「証(しょう)」により漢方薬を処方してくださいます。
「証」とは、自覚症状及び他覚的所見からお互いに関連し合っている症候を総合して得られた状態(体質、体力、抵抗力、症状の現れ方などの個人差)を あらわす漢方独特の用語です。
その情報を色んな観点から判断し、処方となります。

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↑左の小さい袋が「あと煎じ」熱に弱いらしく、仕上げにいれます。右が煎薬。

時々の処方によって、処方が変化していくのです。
その処方によっては、不味い?ものがあります。
時には、美味しいと感じる時もある。
身体が欲しているから美味しいと感じるのかな?
ようわかりません。

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↑「オレはただの飴チャンじゃないぜ」という顔でしょ。

先日、漢方内科の先生に「ここ二ヶ月の煎じ薬は、不味いです。なんとかなりませんか?」などと言ってみました。
私が漢方内科の医者なら「良薬口に苦し、美味しい薬などないのだよ」と高圧的に言うでしょう。
でもその時の漢方内科の先生は、「いろいろ処方を見てくださり、肝臓の働きを補強するためのものが美味しくない原因かもと、処方を変えてくださった。
で、アメを処方しておきます」とのこと。
私、その時、意味がよくわからなかった。
薬局で見るとなるほど「アメちゃん」が処方されていた。
こんなの初めてでした。

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↑なんか効きそうに思えるから不思議。

このアメを「コウイ(膠飴、粉末飴)」と言うのだそうです。
このコウイを煎じ薬を作る時に溶かすのだそうです。
若干の甘味をつけるというようなことなんでしょうか?

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↑これは、本件とは別の話。読字障害って悲しいですよ。この袋を見て「黒肉?」干し肉が入っているのかと思った。「肉桂(ぶっき)」と読めなかった・・・。悲しいですね。肉桂、私の好きな香り。シナモンディなんて好きですね。

この飴は、穀物のデンプンを麦芽発酵して作るものです。
まあ、昔ながらの飴ですね。甘さが優しい味の飴になります。
コウイ( 膠飴、粉末飴 )の薬能としては、体力、気力を補い回復させ、痰、咳嗽を止め、新陳代謝を盛んにし五臓支配下の全身に潤いをつける。
とあります。

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↑これは「大つつ」という飴。イラストがかわいいでしょ。こんなピンバッジがあるといいのに。

実際に煎じ薬を煎じる時に入れてみました。1回に1個らしい。
さて味はどうなった?
結論から言って、甘味はほとんど感じられなかった。
煎じ薬の処方を変えてもらっているから、不味くはなかったです。
でも煎じ薬でお茶漬なんかはしようと思いません。

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↑黒砂糖と水飴に生姜の搾り汁を加えてつくった飴の外側に、薄く焼いたせんべいが巻いてある。これが喉にいいんですよ。京都のおばちゃんはこういうのを持つのかな?私はお部屋見舞いによく使います。先日、父親がデイサービスで仲良しのおばあさんから佃煮をもらった。京都人の悲しさでなんかお返しと考える。センスのない父親はそういう時に反応できない。その点では、京男の方が数段上手のようです。父親に持たせました。でも父親は、「大つつ」を食べたことがなかった。しかたなく明日会うので味見をさせます。でないとそのおばあさんと話しが合わないだろうしね。父親の彼女にまで気を遣う京男であります。

このコウイ(膠飴)をそのままなめるとどうなるだろう?
試してみました。
よく言えば自然な優しい飴、悪く言えば甘味が殆どない飴。
これなら血糖値を気にする父親でも問題ないかも。

京都で六波羅蜜寺近辺で売っている「幽霊子育飴」と同じ系になるかも。
昔は、粉ミルクが無かったから、水飴をお湯で溶かして飲ませていたりしたのだそうです。甘酒なんかもそうでしょうね。
味的には、もう今は無いですが「桂飴」の方が優れていると思います。

和菓子

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  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:モノ 京都
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