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柴燈大護摩供法要・・・3 [社寺]

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↑祭壇の火をつける

今日も柴燈大護摩供法要。
いよいよ点火。

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↑火をつける前の読み上げ

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別段書くこともないので「三密加持」について述べておきます。
「さんみつ」と言っても「3密」のことではありません。あれってうまくパクリましたよね。言葉が広まるのはいいのですが、本来の言葉の重要性が薄まったかも。

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「三密加持(さんみつかじ)」とは、簡単にいうと意識を集中するためのハウツウ。
三密の意味は、「身密(しんみつ)」「口密(くみつ)」「意密(いみつ)」の三つの要素。

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↑点火作業

「身密(しんみつ)」は、身体を使って行う、手で印を作ったりすることをいいます。仏像が指を不思議な雰囲気で組んだりしているでしょ。あれは、仏を表現しているのです。
手の指は、脳の神経に直結し、印を組むと脳を刺激する信号を発している。

「口密(くみつ)」は、真言を唱える。真言とは仏の名前のサンスクリット語。おもに仏の名前が多いかな。
声を出すということは、呼吸法にも繋がる。

「意密(いみつ)」は、イメージすること。仏を観想したりする。

「三密」とは、身密・口密・意密を同時に行うのです。この同時にする作業をすると普通は雑念が浮かびません。つまり意識が高度に集中する。そういう意識の状態で加持すると成るのです。
脳波でいうとβ波やα波からθ波やδ波になる。このことは簡易な脳波計で確認しております。
脳波を整える?と瞑想状態になる。
これを瞬時に移行できないと実践的ではない。

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↑点火する作業中に向こうの松明の火が消えた!

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↑慌てて祭壇から火を持ってきて再度点火。人が見てなかったらバーナーを取り出して付けただろうな。中にバーベキュー用の液体燃料を仕込んだりしないんだろうな。

よく重大な物事を決める時、集中して考えますよね。仕事の意志決定の時「ちょっと三時間ほど座禅してくる」なんて会議の場で言えないですよね。
それを瞬時にパパッとできないといけない。
しかも身体を安静な状態でなく、動きながらやるでも出来ないといけない。
武術なんかでもそうです。
こういう集中し、左脳も右脳も働いてくれる状態が人間の能力を引き出してくれるのです。
だから三密はとても大切なのです。

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↑この日は、火の付きが悪かった

おそらく、人間の持つ潜在能力を引き出すことがこれからの時代のテーマになります。左脳の性能がいい人間がいまのエリートとなっている。左脳の性能・・・記憶することなんて、人工知能に比べたら負けますよね。
左脳だけの人間では、解決できない問題が山積しているのが現代社会。

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タグ:京都 社寺
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