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土用のあんころ [和菓子]

昨日は、土用の丑の日でしたね。
この土用、年に四回あります。
冬土用(1月後半〜2月初め)、春土用(4月後半〜5月初め)、夏土用(7月後半〜8月初め)、秋土用(10月後半〜11月初め)なんです。

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↑塩芳軒「あんころ餅」

その四回の内、一番厳しいのが夏土用でしょうね。
昔から夏バテはあったそうです。栄養的に今と違って昔は、大変だった。
「土用の丑の日に鰻」というのは、江戸時代の学者で発明家の平賀源内の発案だという話しですね。
昔は、鰻というのは庶民の高嶺の花だったようです。
いまでもスーパーやデパ地下では、並んで鰻を買っておられます。
なんかそういうのに弱い人がいますね。

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↑粒あん、道明寺

養殖鰻は、抗生物質たっぷり、いろいろな添加物、防腐剤もたっぷりのものが多い。
蒲焼きにして冷凍にして売っている。まあ、抗生物質で風邪には大丈夫、防腐剤で身体が腐りにくいなんてこともあるかも・・・。
スタミナなら豚とニンニクでいいと思うのですが・・・。
因みに父親は、鰻は御法度です。骨の多い魚はリンが多くだめらしい。鱧もそうです。透析をしなければならない身体にはなりたくないものです。

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↑紫野源水「朝涼(あさすず)」

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↑葛焼

もう一つ、夏土用のシーズンに「あんころ」を食べるというのもあります。
これは、京都あたりのお餅屋さんがいいはじめたものかも。
確かに食欲のない時、あんころはいいかも。
「あんころとおはぎの違いがわかりますか?
「おはぎ」は、もち米とうるち米を混ぜたものを蒸すあるいは炊き、米粒が残る程度に軽く搗いて丸めたものに、餡をまぶした食べ物である。米を半分潰すことから「はんごろし」と呼ばれることもある。それに粒あんや漉し餡、それにきなこなんかをまぶして作る。
「あんころ」は、道明寺粉(これも結局お米ですが)を使ってつくる。お店によってはお餅でつくるのもある。
私は、小さい時、おはぎが嫌いだった。きっと甘い御飯が嫌いだったからかも。でもあんころ餅なら食べていた。でもなかななか買ってもらえなかった。父親もきっとおはぎは好き出ないかも。だから赤福餅が好きなのかな?

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↑塩芳軒「くずやき」

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↑葛製

もう一ついまぐらいの御菓子に「くずやき」というのがある。
ひょっとして京都独特の和菓子かも。
葛と餡を合わせて練り、さらに表面を焼いて仕上げるものです。焼くとこで夏場に腐りにくくするというものですね。
慣れるとこのくずやき(葛焼き)が美味しいですよ。
他府県であるかどうかわかりませんけど。

まあ、あんころにしてもくずやきにしても、食べたからといって元気になるというものではないでしょうけど。

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Twitter→@kyo_otoko
タグ:和菓子 京都
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コメント 2

テリー

あんころ餅、美味しそうです。
by テリー (2021-07-29 18:58) 

京男

>テリーさん、こんばんは。
冷たい麦茶とあんころ餅がいいですよ。
by 京男 (2021-07-30 18:11) 

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