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乞巧奠 [社寺・和菓子]

本日は、旧暦の七夕だと思っていた。
でも今年は、8月4日が七夕だったようです。
京都市内では、旧暦の七夕は、神社ぐらいでしか行われていないかも。
本来の節供は、日本ではあまりやっていない。3月3日と5月5日ぐらいかな?
それも本来の節供とは違う、子供対応の行事となっている。子供なんかより本来の意味の方が私は好きかも。

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↑紫野 今宮神社 織姫社/栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)七夕とちょっと関係あるかも。

7月7日も星祭りという風にしたらしいのかも。
星を祭るっていいと思いますね。

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↑織姫社印

七夕を「乞巧奠(きこうでん)」という言い方もある。
これもいまとなっては、殆ど知られていない。
これは、中国の行事で7月7日に織女星にあやかってはた織りや裁縫が上達するようにとお祈りをする風習から生まれました。庭先の祭壇に針などをそなえて、星に祈りを捧げます。やがてはた織りだけでなく芸事や書道などの上達も願うようになりました。

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↑長久堂「願ひの糸」

境内の西側に建つ織姫神社は、織物の始祖といわれる栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)を氏子の西陣織業者が勧請した神社で、社殿の前両側の献灯は織物を織る際に使われる杼(ひ)がかたどられています。
織物の神様として西陣の織物関係業者の人達の信仰を集めています。
また栲幡千千姫命は技芸の神様としてもあがめられていて、技芸上達を願う人達のお参りも多いようです。
栲幡千千姫命は、七夕伝説に登場する織姫に機織(はたおり)を教えたと伝えられています。

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↑黒糖、琥珀

以前書きましたが、「五色の短冊」というのはとても大切。
何が大切かというと「色」なんです。
「青・赤・黄・白・黒」の五色。
この5色は、陰陽五行説の色。

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↑亀屋良長「糸巻」

いま、この五色の研究をしております。
この五色、日本では黒は嫌がられるので紫となっています。
青色でなくて緑色の場合もある。昔は緑を「あお」と読んでいた。だから緑も出てくる。「緑・赤・黄・白・紫」となっている。
ピンクは本来ないですね。

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↑煉切、黒こしあん

なんて書いても、大人は、短冊に願いを書いたりしないかな?
「良縁」「金運」「健康」、「出世」なんて少ないかも。最近の若い世代は「出世」を望まないらしい。責任とか努力がいやなんだろうな。昔は、「学業向上」なんてのがりました。学業向上→給料の良い会社→楽な老後という図式。結局「お金の問題」なんでしょう。
「出世」って本来の意味は「世に出る」という意味ではない。「世を出る」つまり人間界から出る。まあ、死んだら出世ということかな。
昔と比べ、価値観が変わってきましたね。いままでと違う世の中になって行くのかな?
どうか目先の得を追いかけないでください。目先の徳は追いかけていいですけど。

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(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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