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お寺の中の神社 [社寺]

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お寺の中によく鳥居がありお稲荷さんが祀っていたはりますよね。
何気なく見ているけど、考えてみれば不思議でしょ。

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仏教で開祖といわれる人が新しい土地で寺院を建立するとします。
その土地には、古くから信仰されている神様がいたりする場合がある。
新しい寺院を造ろうとする土地ってだいたい昔から、ある種のパワースポット的な所が多い。つまり神様がいる。
その土地に寺院を造るのですから、下手すると神様との確執が起こったりする。またその土地の人達を敵に回すことになる。
そこで、昔からの神様を祀るということをする。いわゆる神仏習合という状態になる。これは、江戸時代までは、この状態が普通に続いていた。
明治時代になり、この状態が変わった。
政府は神道を国教と定め、「神仏判然令」を出して神社と寺院をわけようとした。
これは、仏教の力を削ぐ意味もあったのでしょうね。

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仏教は、神道に対して新興宗教というような扱いだったそうです。
その仏教もインドで始まり、日本に来る過程で地元の神様を集合してきたのです。
ヒンズー教・道教・儒教その他の地元の信仰を吸収して日本に入って来た。
密教の仏様は、ヒンズー教的です。本日の陀枳尼尊天(豊川稲荷)もヒンズー教の神様です。白いキツネに乗った女神さんです。
豊川稲荷と伏見稲荷と同じと勘違いしてる人がいます。全然違います。

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陀枳尼尊天(豊川稲荷)は、信仰している人に話を聞くと、よく人間の欲望に応えてくれるそうです。でも他の神様と浮気をするとバチが当たるらしい。
それと願いが叶ったら丁寧にお礼をしないといけません。

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建仁寺の塔頭「興雲庵」の説明を引用しておきます。
以下引用
鎮守社の陀枳尼尊天は、豊川稲荷と呼ばれている。開山当初からあるとも、中興の祖・三江紹益禅師の両親が深く崇神したことから勧請したともいう。陀枳尼尊天像(茶吉尼天像)は、白狐に跨り、手に剣、玉を持つ。脇に、伏見人形の西行坐像、布袋像、神棚下にも布袋像が複数奉納されている。寺鎮守稲荷、福神稲荷になる。商売繁盛、火防、盗難除けの信仰がある。11月22日に秋の大祭がある。

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神仏集合といえば山伏というのも典型的な神仏習合ですね。
神も仏も包み込んでします大らかさがいいと思う。
他の国では、殺し合いになったりしますからね。

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タグ:社寺 京都
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