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「左義長」と「とんど焼き」 [社寺]

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昨日1月15日今熊野神社の左義長(さぎちょう)に行ってきました。
この神社は、15日が小正月なので休みの日でないけど、実施したのだそうです。
成人の日が今年8日だった。正月は、小正月で終わるのに8日に注連飾や門松を燃やすわけにも行かない。
同じやるなら小正月である1月15日にすることになったのだそうです。
それでいいと思います。見世物じゃなく神事なんですからね。

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↑今熊野神社

「左義長」と「とんど焼き」とどう違う?
「とんど焼き」は、一般的には、田んぼや空き地に、長い竹(おんべ)や木、藁(わら)、茅(かや)、杉の葉などで作ったやぐらや小屋(どんどや)を組み、正月飾り、書き初めで飾り付けをしたのちそれを燃やし、残り火で、柳の木や細い竹にさした団子、あるいは餅を焼いて食べる。1年間健康でいられるなどの言い伝えもあり、無病息災・五穀豊穣(むびょうそくさい・ごこくほうじょう)を祈る民間伝承行事。
元々宗教的な意味があったが近年、それが薄くなった。
「とんど」とは「歳徳」から来ている。
「歳徳」とは、歳徳神(としとくじん、とんどさん)のことを指す。陰陽道で、その年の福徳を司る神である。年徳、歳神、正月さまなどとも言う。

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因みに正月の一連の行事は、歳徳神を各家庭にお迎えし、定着してもらい、一年の福徳を面倒みてもらうためというのが目的。
歳徳神は、恵方から来られるのです。恵方・・どこかで聞いたことがあるでしょ。そうあの恵方巻とかいうバッタモンの行事も歳徳神を呼び寄せたいのでしょうね。あれでは来ませんけど。寿司屋は儲かるだろうけど。

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この歳徳神ってどういう神なのか?
色々な説があるのですが、女神さんです。牛頭天王の后・八将神の母らしい。これが日本的に習合し、牛頭天王が須佐之男尊でその妃の櫛稲田姫と同一視していたようです。どちらにしても美しい女神さんが、各々の家庭に訪問してくれるのです。
女神さんが来るので、各家庭が大掃除をし、大祓で各人が身心共に清める。そして元旦の明け方、女神さんが降臨される。

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降臨される時のアンテナ?が門松で餌?が鏡餅や星月なんです。
だから、大晦日から元旦は、寝たらあかんのですよ。大掃除もしてないむさ苦しい家に美しい女神さんが降臨したとしましょう。フト見ると家人達がたかいびき。神さんとちごても帰りますよね。だから初夢が2日になるのです。
そして、お正月の三箇日は、雨戸を閉め、静かにしないといけません。火もできるだけ使わない。その為にお節料理というのがあるのです。

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であなた方は、初詣なんていいながら、さっさと外出してしまう。家に歳徳神さんが来ているのにです。ひどくないですか。私が彼女だったら悪うんこをして、さっさと恵方(今年は南南東)に帰ってしまうでしょうね。
その悪うんこを模したのが恵方巻か?
なんか汚いね。

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次のチャンスは、今年の年末です。
忘れないようにしましょう!

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さて「左義長」の説明を書こうと思たら記事が長くなってしまっている。
しかたないので、続きは明日のお楽しみ。
すんまへんなぁ・・・。

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タグ:京都 社寺
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