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くちなしの実 [風景・和菓子]

先日、東福寺境内を歩いていると気になる実を発見。
あまり近づけなかったので写真に撮りました。
後で調べるとくちなしの実だった。
そういえば6、7月にお寺でいい香りがする白い6弁の花を見かける。
あの花がくちなしの花だった。「くちなしの花」の鼻歌・・・・。

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あれがこんな実になるのね。
くちなしの実は、仏教と共に日本に伝来したのでしょうね。
お茶なんかもそう。
この実が偉いのです。
食品に綺麗な黄色をつけてくれる。たくわんとか栗きんとんの黄色は本来、くちなしの実で色をつけていた。いまは、わかりませんけど。
漢方としても優秀。

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くちなしの実は、血流を良くしたり、肩こりを和らげたり、さらに目にも良いと言われています。さらに、血圧降下作用や抗炎症作用、鎮痛などの効能もあります。これは、黄色の色味の元になっている、クロセチンという物質によるものです。
日本薬局方にも収録された生薬の一つ。煎じて黄疸などに用いられる。
黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、温清飲、五淋散などの漢方方剤に使われるそうです。
ここまで書いて自分の薬を見に行くと飲んでいました。
そうかくちなしの実が入っていたのね。
どうりで親近感があった筈だ。

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↑ここも後11ヶ月ぐらい経つと紅葉になる。

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↑京都五山の一つ「万寿寺」京都五山は京都の臨済宗の禅寺の寺格、官寺制度です。
別格/南禅寺、第一位天龍寺、第二位相国寺、第三位建仁寺、第四位東福寺、第五位万寿寺。場所が移動したり東福寺塔頭になったり、非公開だったりするので、意外と知られていないお寺。

さて、今週はもう節分。季節の変わり目で色んな鬼が世間を騒がせます。
みなさん、しっかり厄払いして、春に備えましょう。

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↑京都鶴屋鶴壽庵「厄払」福豆をいれる枡の形なんです。

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↑月餅、きなこあん

和菓子

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  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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