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ケソウブミ? [社寺]

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ケソウブミ?と思うでしょ。
漢字で書くと懸想文。
懸想の気持ちをつづった手紙。
懸想?意味は、思いをかけること。恋い慕うこと。けしょう。
ひと昔でいえば、ラブレターということになるかな?
恋い慕う・・・昔は、こういうことがあったのですよ。

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↑これは結構暖かかった

携帯電話やメールが無かった時代は、手紙を書いた。
書くのは大抵深夜、何回も何回も書き直し、疲れて寝てしまう。朝になって読み返すとなんとも変な文章になり、また書き直す。
封筒に入れ、ポストのところまで行き、投函する。
気が付くと切ってを貼るのを忘れていたりする。大変だ!料金不足で彼女の家に着いてしまう。そうしよう!なんてことが昔はあったのです。
電話をするのも大変、彼女が出る確率は極めて低い。
声が同じような姉妹が出たり、お母さんや声の若いお婆さんが出たりする。
お父さんが電話に出たらそうしよう・・・なんて気を揉む。
家から電話をしたら家の者に聞かれる。十円玉を握りしめ、公衆電話に行く。
昭和やねぇ。

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そんな体験をして成長する。
今は、そんな悠長な手続きは踏まない。
メールかスマホで済む。
いいけど、悶々としないかもね。
悶々とするのがいいのですよ。
そうやっている内に成長して行く。

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この懸想文、言葉も死語になってしまった。
京都市内でこの須賀神社が2月2日と3日限定で懸想文売りが登場する。
この扮装のお兄さんにラブレターを頼んだら届けてくれる訳ではない。
懸想文の御札を授与してくれる。

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↑これが懸想文の御札

昔、この扮装のお兄さんから懸想文の御札を金1000円だったかな・・・手に入れました。で「領収書発行できる?」と聞いてしまった。奥の方で書いて来てたのを思い出す。あの時は、すんませんでした。

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↑懸想文売り。京都の男性市民は、こういう扮装をしたらどうやろ。

この「懸想文」の御札を女性が鏡台や箪笥の中に入れておけば 顔かたちが美しくなり、着物の数が増え、良縁に恵まれるという。
興味のある方は、一年待ちましょう。諸事情でどうしても待てない方は、須賀神社に電話して売れ残りがあるか聞いてみてください。あるような気がします。
でも売れ残りが効力を発揮するかどうかわかりません。

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↑懸想文売りストラップ、御守りじゃないけど、お土産に買いました。

いつも書いていますが、良縁を求めるなら、まず自分が良縁になりましょうね。
自分が悪縁なのに良縁はきませんよ。

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タグ:社寺 京都
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