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釈迦も人間 [社寺]

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涅槃会(ねはんえ)というのは、釈迦の命日。釈迦の遺徳を偲んでするのが涅槃会。
釈迦が亡くなったのは、今から約2500年前の旧暦2月15日、新暦でいうと毎年3月15日前後。釈迦の誕生日は、4月8日なんです。花祭といわれています。
仏教系の幼稚園や中学や高校でないとわからないでしょうね。
「涅槃図」という釈迦が亡くなった時の絵を飾り、法要が行われる。

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↑佛殿

いつもは、東福寺に行くのですが、昨日は、雨模様だった。
同じ行くなら山の方の泉涌寺にタクシーで行きました。
この泉涌寺の「涅槃図」は、縦16メートル、横8メートルあり日本で最大なんだそうです。
それを見たかった。3月14〜16日の三日間しか見られない。

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↑泉涌寺「涅槃図」、撮影禁止なので絵葉書。

実際に観に行くと大きい。
大きすぎて天井から釣りきれない。
だから曲げてあります。
それが特徴。
でも照明が無い状態なので、絵の細部はよく見えない。
というか絵が下手な感じがする。
東福寺の方が好きかも。

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↑舎利殿、こちらは土足がだめなのでパスしました。

「涅槃図」を観て、釈迦も人間だったのね。
死因が食中毒だったそうです。
キリストさんが磔だったのに対し、比較的穏やかな状態。
釈迦と言えども死ぬのです。
どんな人でも死にます。
「どんな人間でも死ぬ」というのが教えかも。

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涅槃というのは、梵語のニルバーナを漢字にあてはめた語です。このニルバーナというのは、もとは「消滅する」という意味で、この場合、すべての煩悩が消滅して悟りを完成させた境地を指しています。 釈尊の死を「涅槃に入る」というのはそのためです。
そのことを「涅槃図」は、象徴している。

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↑「はなくそ」涅槃会で授与されるあられ。正月飾りの鏡餅を砂糖やしょうゆなどをかけていったもの。見た目と音が似ていることから「釈迦の鼻くそ」と揶揄(やゆ)され、「花供御/花御供(はなくそ)」と呼ばれます。これを食べると1年間無病息災で過ごせると言われています。京男の「はなくそ」なら60年は無病息災かも。

我々でも死んだら一応、煩悩が消滅する。
でも悟りとなるかな?
死ぬ最後の最後、一瞬でも悟りとなったら、死にがいもあるだろう。
だから、死ぬ最後の最後まで、顔晴らないといけませんね。
三次元に生きる醍醐味はそのあたりにあるのかも。

そんなことを「涅槃図」を観ておりました。

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タグ:京都 社寺
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