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クマリン? [和菓子]

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↑御室仁和寺の御室桜

そう思われたでしょ。
クマリン(coumarin)は、桜の葉に代表される植物の芳香成分の一種。
要するに桜餅の香りのこと。
桜の花というより葉の香りですね。

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↑亀屋良長「桜餅」

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そのことを体感したのは、御室仁和寺の御室桜(通称おたふく桜)を見た時です。
昔は、いまと違って桜の木に近づけたのです。
まだ茶店があった平和な時代。
おたふく桜は、なぜそんな名前になっているかというと、土地が固く、根が張れない。だから木の背が低いのです。
桜の花が咲く時、ちょうど人間の鼻のあたりで咲く。
おたふくの顔は、ホッペタとおでこが高く、鼻が低い顔ですね。
だから鼻(花)が低いということで「おたふく桜」という名前になった。

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↑道明寺、黒こしあん

その側を歩く時、桜餅の香りがするのです。
ソメイヨシノなんかの場合は、背が高いからそうはならない。
あの香りが「クマリン」なんです。
あの香りは、私の場合、妙に脳が励起状態になる。
私だけかな?

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↑ローソンで見つけた和菓子。次女用に撮影。面白いけど、ちょっと甘過ぎ。

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↑三菱食品株式会社「リラックス(プリン味)」

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↑こなし、白あん

香りが「あんたさん!そろそろボーッとしたお花見気分を止めながれ!」という感じなんですよ。
だから、この時期、妙に桜餅を食べたくなる。
この時期食べたくなるものに「竹の子」もありますね。それと「木の芽」。
きっと身体の細胞が求めているのでしょう。

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↑三菱食品株式会社「コリラックス(ミルク味)」

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↑こなし、白あん

和菓子

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  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
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タグ:京都 和菓子
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