バッタリ床几と紅殻格子 [風景・和菓子]
京の町家の表の入口のわきに取りつけられた脚の折りたたみ式の床几のことをいいます。
商品を並べたり、腰をおろしたりした。
家の軒下などに設置され、止め金をはずして下ろすと床几となる。
バッタリは、上げ下ろしするさまの擬態語。
「あの家には、使わへんけど、まだバッタリショウギがありマッセ」なんていう言葉が聞こえてきそう。
そらから上の格子がいわゆる「ベンガラゴーシ」。
漢字で書くと「紅殻格子」です。
ベンガラは、帯黄紅色の顔料で、インドのベンガルに産したのでそういいます。
酸化第二鉄のことです。
この紅殻の発色をよくするために、煤をいれたりするのだそうです。
↑千本玉寿軒「千歳」
↑外郎、白こしあん
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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