織部 [風景・和菓子]
二、三日気温があたたかくなった。
いわゆる「小春日和」ということか。
服装を間違うとエライ汗をかき、風邪をひく。
ここ数日、喉の調子が悪い。
ペンキの影響かも。
あまり匂わないけど、化学物質は飛んでいる。
でももう少しの辛抱。
足場を撤去されてきているのが嬉しい。
物干しが使えない二ヶ月は辛いですね。
タイトルの織部(おりべ)は、織部焼の色。
深みのある美しい暗緑色のことです。色名はその名のとおり織部。
織部焼は「千利休 」の高弟「古田織部 」が故郷の美濃国(現在の岐阜県土岐市)の窯元で、萌え出でる若葉や自然を象徴する『緑青色』を器に再現しようと緑色の釉薬 『緑釉 』を用いて作らせた焼き物です。
↑本家玉壽軒「織部」
↑上用、黒こしあん
古田織部は武将であり茶人。
江戸幕府二代目将軍の「徳川秀忠」や芸術家の「本阿弥光悦」などを弟子に持つ桃山時代随一の文化人です。織部が好んだ大胆かつ自由な気風は、その時代に大流行し「織部好み」と呼ばれました。
千利休により完成された侘茶 を独自の感性で発展させ、その真髄を取り入れた織部焼。
そんな織部焼の色に由来する「織部」もまた味わい深い色です。
窓の外でなにやら動きが・・・。
やった!網戸をはめてくれた!これで窓を開けられる。
でもそろそろ寒くなるな。
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
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