SSブログ

「オーストレッグ」?? [モノ]

そろそろ暑くなって来た。
今年は、酷暑になりそうな予感がする。
とんな時にマスクかよ!
新型コロナさんよ、夏は流行を遠慮しなさい!
そういえば今週になり、京都市内で33度の気温になってきた。
屋外を歩く時は、マスクを外しております。建物や乗物の時は、空調が整っていたらマスクをするというようにしています。
専門家の方、しっかりルールをハッキリしなさい。皆がマスクしていて、行列を2メートルひらけるなんて、矛盾しませんか?レジのビニール張りもです。

DSC07465.jpg
↑向かって左が古い扇子ケース、印伝のトンボ(蜻蛉)柄。印伝ということで鹿革なので手触りはすごくいい。ただ扇子の型崩れを防ぐという機能はは期待できない。

本日の記事は、扇子のケースの話です。
扇子を新調しました。もうひとつのタイプは、まだ出来上がってきていません。
でも従来の扇子ケースでは、扇子が傷むのです。
大切な扇子が傷むのは辛い。もちろん、経年劣化はしかたないのですが・・・。
扇子をカバンに入れ、持ち歩くと、歪んでしまったりするのです。
ずっとその問題をどうするか、考えていた。

DSC07496.jpg
↑向かって左のように型崩れするのです。

扇子作家の紀波さんと話した時「ハードケースを作っている」と聞きました。
同じような悩みを持っている人が結構おられるのかも。
ハードケースを革で作り、口金をがま口のようにするのだそうです。
お話しを聞くと、色々な革を試されているらしい。口金もオーダーなんだそうです。

DSC07469.jpg
↑左が印伝、右が新型ケース

「日本刀の拵(こしらえ)で鞘に鮫革を使いますが、鮫革はある?」と質問してみました。作家さんは、試みたそうです。本当は鮫ではないらしい。あれ硬くてすぐにカッターの刃が傷むらしい。そうなんだ。日本刀の等身を保持するためにいいのがわかる。あれは、金属の使用を抑えた分は、鮫皮で補った。鮫皮を巻いてその上に黒・藍・朱などの色漆をかけ、それをさらに砥石で研ぎ出して装飾文様を浮き出させる「鮫鞘」である。堅固で美しく、しかも異様な雰囲気を醸し出したのですぐに広まり、室町時代の中頃には普及した。鮫鞘には雨天下で湿ると締まりすぎて刀が容易に抜けなくなることがあるという欠点があったが、その装飾上における特長はこれを看過するに足るものだったそうです。でも刀が抜けなくなったらちょっと困るだろうな。VIPは自分で刀を抜いたりしないのでしょうね。

DSC07507.jpg
↑口金は、真鍮でがま口のように開閉します。革がオーストレッグ。硬くてしっかり中身を保持してくれます。

中身をしっかりガードしてくれる革ということで「オーストレッグ」というのがあるとおっしゃった。
「オーストレッグ?」よくわかりません。最初「オーストリッチ」だと思っていた。
オーストリッチというのは、ダチョウの革です。毛穴がプツプツとある革です。財布とかバッグでご覧になったことがあるかもしれません。
私は、最初それだと思った。
で、聞きました。知らないものは知らないし・・・。
「オーストレッグ」というのは、ダチョウなんですが、ダチョウの足の皮なんだそうです。
とにかく丈夫なんだそうです。
ちょうど手持ちで在庫があったそうなので、作ってもらいました。
口金も真鍮でオーダーで作ってもらったものなんだそうです。つまりすべてオーダー。すごいでしょ。

DSC07477.jpg
↑形がピッタリ!7寸5分が収まります。

こうやって見ると爬虫類の革みたいでしょ。これがダチョウだと想像できない。
鳥類って爬虫類と近い存在なんだ!
昔、私のウエスタンブーツをブラックリザードで作ったことがある。

DSC07485.jpg
↑こうやって見ると鳥って爬虫類に近いと思います。だから好みが分かれるかも。

今回の扇子ケース、この仕様は、私が第一号なんだそうです。
値段・・・給付金で二セットぐらい買えます。(笑)
よう考えたえら、今月は「父の日」だ。自分の中の父にプレゼントということで・・・。父親に、あの方にはこんなモノは勿体ない。理解しません。
子供達もこんなレベルのモノを考えつかないでしょうね。

※そうそう本日6月10日から23日まで、日本橋三越本店本館5階ギャラリーライフマイニングで「手わざの夏 しつらいと装い」が開催されています。久保紀波(扇子・その他雑貨)/アトリエ・Kinami、石塚智之(墨絵)/アトリエ・Kinamiが展示されています。
東京方面の方は、見に行くといいかも。給付金を持って行くと使ってしまうかも・・・。(笑)

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:モノ
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。