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働く女性を守るお不動さんだった? [社寺]

本日も昨日の続き。
東福寺塔頭の同聚院です。

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↑京都五大堂同聚院

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のぼりが立っていました。
「働く女性の守り本尊」とあります。
ここの土万不動さんは、そういう本尊さんだったんだ。
知らなかったのです。
しかも、境内の配置が変化していました。

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お寺のホームページからそのまま引用させてもらいます。

「働く女性の守り本尊」不動明王
かつてある女御が牛車で法性寺を訪れた際、特に大事な琴の爪を失くしたと言って道長公に所在を求めました。不動明王の霊験を聞いていた道長公は潜心に黙祷して「もし見つけることが出来たならお堂を建立して報恩し奉ります。」と請願したところ、三ノ橋(現在の同聚院北西あたり)付近にてこれを得て、大いに歓喜して献上したと伝わります。そうして建立したのが同聚院の五大堂であり、不動明王は当時の女御・更衣などの身分の高い女官からも絶大な信仰を得たと言われ、特に芸事上達を祈願することも多かったと言われます。
近代においては、祇園の芸妓で胡弓の名手として知られた日本のシンデレラ・モルガンお雪さんの信仰を縁として、全国の女性から「働く女性の守り本尊」としてあつく信仰されています。

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↑このお不動さん、席替えになったようです。

モルガンお雪って誰?
これは、ウィキペディアから引用させていただきます。
京都寺町の刀剣商・平助の娘と言われる。姉は祇園でお茶屋兼置屋『加藤楼』を経営しており、その縁で14歳で芸妓となる。店は京都の縄手新橋上ルにある外人専用の 「小野亭」で、当時外人用は格下だった。歌舞に優れており、特に胡弓を得意とした。

1901年(明治34年)、当時30歳のアメリカ人の富豪ジョージ・デニソン・モルガン(George Denison Morgan. J・P・モルガンの甥)と出会い、求婚された。モルガンは恋人と別れたばかりの失意の旅行中に日本に立ち寄り、お雪が結婚に承諾するまでの4年間に3度来日した。当時20歳のお雪には当時京都帝大に10歳年上の川上俊介(のち浪速銀行東京支店長)という恋人がいたが、この騒動が新聞に掲載されたために破局。

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1904年(明治37年)1月20日、当時4万円(現在の8億円相当)という莫大な身請け金によりモルガンに引き取られ、横浜で結婚。結婚は小林米珂(日本に帰化したイギリス人法律家)を媒酌人に横浜領事館で行なわれ、「日本のシンデレラ」と呼ばれた。ジョージとアメリカに渡るが、排日法によりアメリカへの帰化は許可されなかった。

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↑五大龍王白龍辨財天

1905年(明治38年)、モルガンとともに一時帰国するが、「金に目がくらんだ女」などとマスコミに囃し立てられ、世間の好奇の目は変わらなかった。南禅寺橋にモルガンの別荘があり、日米の旗を掲げて滞在した。2年ほど日本で暮らした後、渡欧してフランスのパリに移り、現地の社交界で大変な評判を呼ぶ。

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1915年(大正4年)、34歳のとき、夫ジョージが44歳で心臓麻痺で死去。その後、遺産相続をめぐる夫の一族との裁判に勝ち、60万ドル(当時)という莫大な資産を得るが、米国籍を剥奪され、無国籍者となる。欧州に渡り、フランスで悠々自適の生活を送る。

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1916年(大正5年)、新しい恋人の陸軍士官で言語学者のサンデュルフ・タンダール(Sandulphe Tandart)とマルセイユに移り、同棲する。結婚はせず、ジョージから受け継いだ莫大な遺産を、タンダールの学問援助に費やす。タンダールと再婚しなかったのは、再婚すると遺産をモルガン家に没収される可能性があったためではないかと言われている。1931年(昭和6年)、タンダールが心臓麻痺で死去。ニースの別荘で暮らす。

1938年(昭和13年)、第二次世界大戦勃発を前に欧州が不穏化。家族の世話をするため京都に帰る。戦局が逼迫するとモルガン家からの送金も途絶え、さらに国籍の無くなったままのお雪は特高警察に目を着けられて、軍政下で財産を差し押さえられる。

日本敗戦後、遺産相続権を回復。71歳でキリスト教の洗礼を受け、敬愛するリジューのテレジアにちなみ洗礼名をテレジアとする。以後は一カトリック信者として紫野(京都市北区)の大徳寺門前の小家に隠棲。1963年(昭和38年)、急性肺炎により死去。81歳。三周忌の1965年にパリ市から姉妹都市である京都市へ「ユキサン」と名付けられた新品種の白いバラが贈られた。

凄い人生だったのですね。
良縁とか出世なんだろうか?
女性を守ってくださるのはいいと思うのですが、最近若い男性がちょっと弱々しいように思います。どうか若い男性も守ってやってください。

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タグ:京都 社寺
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