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清水寺の舞台にて [社寺]

梅雨ですね。よく雨が降ります。
人間って勝手ですね。雨も降らないと困るのですが、降りすぎると困ったという。
でも新型コロナに対し、湿度は有効です。ものは考えようね。

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さて本日は、清水寺の舞台。
京都市内に観光された人は、必ず行くことでしょう。
なんでこんな舞台があるのでしょう?

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清水寺のご本尊は、観音菩薩(十一面千手観世音菩薩)さんです。
観音菩薩さんが降臨される場所というのがあります。補陀落(ふだらく)というインド南端の海岸にある山なんです。その山の形状は八角形らしい。
本当は、そういう場所を日本でも探して霊場としたいと思わはった。でもそう簡単にはない。
で、取りあえず崖みたいな所にお寺を作ったらいいのと違うかな?と考えはった。

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ところがです。お寺の建物を崖に作るのは難しい。建物の重量があるから崖では滑り落ちます。そこで「舞台にしたらいい」と考えた。舞台なら上に建物がないから軽く済む。そして舞台で色んな行事をしたら観音さんも喜んでくれはる。そう考えたようです。
で、こんな舞台になりました。
だから観音菩薩さんを本尊にするお寺には、舞台があるのです。東大寺二月堂(奈良)、長谷寺本堂(奈良)、醍醐寺如意輪堂(京都)、石山寺本堂(滋賀)、一乗寺本堂(兵庫県)、圓教寺摩尼殿(兵庫県)、笠森寺観音堂(千葉)・・・。

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私の書斎は、舞台から向こうの子安塔のちょっと下ぐらいにあるのです。
北向きに座っているので、観音さんに向かって仕事をしております。まあ、毎日奉納しているようなもんです。

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この舞台、全部が国宝なのをご存知ですか?
国宝の上に皆さんは、土足で歩いているのです。
女性でピンヒールを履いている人を見かけます。あれは止めて欲しい。舞台ってヒノキなんです。ピンヒールで歩くと後が付くしね。
早朝、この舞台を見に行くと職員さんが大きな電気掃除機で掃除をしたはるのです。そんなの知らないでしょ。

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補陀落で考えた。補陀落帽という八角錐の金色の帽子を作ったらどうやろ?これを被ると観音様が補陀落と間違って降臨してくれはったりして・・・。どうやろ?
観音様の巡礼アイテムになる?
みんなが被っていたら壮観だと思うのですが・・・。

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タグ:京都 社寺
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