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三猿 [社寺]

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ここは、八坂庚申堂。
来るのは久しぶりだったかも。
前回着たのは、コロナ前だったかな?
あの時は、くくらないといけない猿だらけだった。
いまは、生身の猿は居なかった。

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三猿(さんざる、さんえん)は、3匹の猿が両手でそれぞれ目、耳、口を隠している意匠である。「見ざる、言わざる、聞かざる」という叡智の3つの秘密を示しているとされる。

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これは、日本のオリジナルではないです。3匹の猿のモチーフ自体は古代エジプトやアンコールワットにも見られるもので、シルクロードを伝い中国を経由して日本に伝わったという見解がある 。『論語』に「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)という一節がある。一説に、こうした「不見・不聞・不言」の教えが8世紀ごろ、天台宗系の留学僧を経由して日本に伝わったという。

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日本では、庚申信仰の伝播とともに近世以降広く用いられるようになり、主尊の青面金剛を描く際、その足元に三猿が添えられた例が多い。また庚申塔にも多く三猿が彫り込まれている。そうなんです。庚申信仰というのも日本のオリジナルではない。

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天台宗は比叡山の鎮護社の日吉大社と密接な関係にあり、日吉大社を本尊とし、猿を神使とする山王信仰が、庚申信仰と習合した結果なんです。

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この三猿の「見ざる、言わざる、聞かざる」は、日本政府の人達、国民の姿に見えてくる。
しっかり自分で考え、「見て、言って、聞く」そして行動してみる方がいいのかも。
政府を当てにしたり、他の国の言うことを聞いたりしていてはだめかも。

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もちろん庚申堂のくくり猿に象徴される人間の欲望は、抑える必要はある。
欲望や情が判断を狂わす元ですからね。

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「コンニャク焚き」って今でもやったはるのかな?
下着のご祈祷ってやったはるのかな?
「くくり猿」って、高山の「さるぼぼ」とどう違うのかな?

なにはともあれ、生身の猿がいなくてよかった。

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タグ:京都 社寺
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