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今宮神社7・・・紫野大将軍社 [社寺]

さて、本来の目的の北の大将軍です。
これを探しに今宮神社にきたのです。
「紫野」とは、京都市北区の南部の地名。

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大将軍神、もともとは平安京を守護するための方位神。
本来神社で祀る神ではなかったと思う。
神道でなく陰陽道で方位の吉凶を司る八将神(はっしょうじん)の一。魔王天王とも呼ばれる大鬼神。仏教での本地は他化自在天。

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↑紫野大将軍社、牛頭天王、八大王子

大将軍は牛頭天王の息子とされ、スサノオと同一視された。(ただし後に、牛頭天王はスサノオと習合した) でないと日本の国産の神様との関連がうまくいかない。神社として認められるために習合したのです。

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大将軍社印.jpg
↑宝船における大将軍社の印

京都では、桓武天皇が平安京遷都の直後、大将軍を祭神とする4つの大将軍神社を四方に置いた。
・東: 左京区岡崎
・西: 上京区紙屋川
・北: 北区大徳寺門前
・南: 所在不明

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ただし、現在の所在は以下のとおり。これらは現在ではスサノオを祭神としている。
・東: 左京区の岡崎神社と、東山区の東三条大将軍神社。
・西: 上京区の大将軍八神社。
・北: 北区の今宮神社摂社疫神社と、西賀茂大将軍神社。
・南: 伏見区の藤森神社境内。
またこれらとは別に、祇園社(八坂神社)も大将軍を祭っている。また、北区には大将軍という地名が残っている。 この地名では「たいしょうぐん」という濁音でない名前になっている。

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↑疫社朱印も手に入れました

不思議なのは、北と南が磐長姫命(いわながひめ)なのが不思議といえば不思議。
それと方位云々といいながら、京の都に対し、東西南北に配置されてないように思います。なにか理由がある?

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↑疫社朱印、朱印帳なんて持ってなかったのでペラでもらいました。

方位神としての目的は、疫病対応ですね。
昔の人にとり、病気の原因は、霊的なもの、恨みのエネルギー、憑依などの目に見えないものがだと思われていた。今回の流行った新型コロナだって結局目に見えないもので、それに対し右往左往していただけなのかも。医学だってウイルスという生物なのか生物以外の存在なのがよく分かっていないように見えます。

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↑この御札を家に玄関あたりに貼ると疫病が来た時「この家は蘇民将来さんの子孫なんだ。手を出したらあかのや」と神さんに守ってもらうという御札。家系偽装やね。こんなの外人さんに渡したら、入れ墨にするかも・・・。

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↑「蘇民将来子孫也」の説明書

だから疫社で「蘇民将来子孫也」と偽装して疫病を騙す作戦をしたりする。
いろいろやるけど、結局新型コロナを解決できない。人間のつくった神仏では限界があるのかも。

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↑やすらい人形(ひとがた)

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↑あけると住所氏名を書くようになっています。自分で書くとその人の厄が人形にうつるのでしょう。それを社でお祓いしてもらうのでしょう。成功すると朱がピンクになる・・・はないか。

本来の京都的にいえば、新型コロナ神社をつくって、新型コロナウイルスを神様の仲間入りしてもらい。お参りするというのがいいかも。平安神宮の主祭神を新型コロナ神にして京都市民がこぞってお参りしたらいいのかも。
世界中の善男善女がお参りに押しかけ、京都市は儲かるかも・・・。

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タグ:京都 社寺
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