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押物再び [和菓子]

押物(おしもの)ってご存知ですか?
昔は、こういうお菓子が普通だったと思います。
でも最近では、見かけることが少ないかも。

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↑2月:椿

押物は、干菓子というジャンルの和菓子。昔は、神社やお寺のお供えのお菓子として普通だった。
私は小さい時には苦手なお菓子だった。
でも作りたての落雁というか押物は、別物だと思う。
これは、日持ちがするということで、古いものを食べさされたのだと思う。神社やお寺の匂いが染みた?味は、子供の時、すごく嫌いだったかも。州浜もそうだ。

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おれは、すはま屋さんが先代植村義次さんから受け継いだものです。
12×18cmを18等分になっている。毎月絵柄が変化していきます。
この絵柄がなんともいい。また2×4cmに切るとすごくモダンな感じになるのに驚きます。

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↑10月:光琳菊

絵柄は、月によって変わります。
1月「梅」、2月「椿」、3月「早蕨」、4月「桜」、5月「杜若」、6月「青もみじ」
7月「朝顔」、8月「瓢」、9月「秋草」、10月「光琳菊」、11月「もみじ」、
12月「敷松葉」
全部、揃えたいと思っております。

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↑小さく切った状態のデザインがいいと思いませんか?

やっと確定申告を提出した。ちょっとホッとしました。
作業は大したでないのですが、視力や読字障害が作業がし難いのです。
まあ、年に一度は仕方ない。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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小正月の次の日 [和菓子]

本日のタイトル、何ともいいかげんな・・・。
干支の寅関連の生菓子ということでお茶を濁します。
寅ってお菓子になりにくいかもね。

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「寅」って、虎屋の羊羹ぐらいしか浮かばない。
そういえば最近「夜の梅」を食べてないですね。
羊羹ってあまり自分では買わないからかな。
最近、小さな食べきりサイズがあるから食べてみようかな。

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↑二條若狭屋「寅歳」

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↑外郎、黒粒あん

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↑紫野源水「壬寅」

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↑きんとん、粒あん

こうやって見ると色合いで表現するしかないのかな?
あまりリアルでも食べ難いしね。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
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押物 [和菓子]

先日、歯医者さんに歯を磨きにいきました。
半年ぶりだった。
すまば屋さんの前を通るので、京女に「春日の豆」を買おうと思った。
お店で「押物」が作ってありました。
夏ぐらいから作り始めたそうです。

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押物は、寒梅粉や微塵粉と砂糖、大豆粉、麦芽糖で作ったものを木型に入れて作る半生菓子。
表面の意匠がとてもいいと思います。

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寒梅粉/もち米を蒸したのち,餅生地とし,それを焼いて乾燥させてから粉末としたもの。打ち物,押し物菓子や豆菓子などの製菓原料として使用される。うるち米を用いた並寒梅粉はさらに下級の菓子原料となる。

微塵粉/もち米を加工した米粉の一種である。 “味甚粉”は漢字ではなくひらがなで「みじん粉」と表記されて区別される場合がある。

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↑すはま屋「押物」

私は、小さい時、苦手なタイプの御菓子でした。
州浜も落雁も。
きっと不味かったのだと思います。これは、日持ちがすると思われがちなんですが、カビが生えたりするらしいのです。もちろん無害なですが、味が落ちます。
その味の落ちたものを食べさされたから嫌いになったのかも。

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でも州浜や落雁の作りたては、美味しいものなんです。
この押物は、意匠が季節に応じて変化します。
こういう御菓子も見直したいものです。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
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お盆といえば「ほおずき」 [和菓子]

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お盆ですね。
新型コロナが行事にまで影響して、例年の感じがないように思う。
お盆でおっさん(和尚さん)に来てもらうのも中止だろうな。
お寺もやりにくい時代になってきた。
すべてを見直すいい機会かも。
京都市内の観光社寺になんの霊験もないこともわかった。
目的は、お金なのかも。
しかも最近の社寺、夜のショーアップに力をいれている。狂ったようなライトアップってどうなんだろう?

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↑鶴屋吉信「ほおづき」

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↑外郎、白あん

昨日、お墓用の花を買いに行くとほうずきがたくさんうっていた。
お盆にホオズキを飾るのは、赤い実を提灯に見立て、ご先祖様の霊に迷わず帰ってきていただくためらしいですね。

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↑京都鶴屋鶴壽庵「朝顔」

お盆の飾りで「ほおずき」がでてきますね。
小さい時は、お盆の飾りは不気味だったな。
食べ物だってあまり好きになれなかった。
最近は、私の方が不気味がられていたりしてね。
かわればかわるものです。

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↑葛、紅こしあん

「ほおずき」、漢字がいろいろある。
鬼灯・・・赤い提灯のイメージ
酸漿・・・生薬としての名前、漢名(さんしょう)。根を干したものは酸漿根、全草は酸漿という薬になり、咳止め・解熱・利尿薬として飲みます。なお、妊婦さんは服用できないようです。
法月・・・なんとなく漢字の並びでイメージがわかるような。

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土用のあんころ [和菓子]

昨日は、土用の丑の日でしたね。
この土用、年に四回あります。
冬土用(1月後半〜2月初め)、春土用(4月後半〜5月初め)、夏土用(7月後半〜8月初め)、秋土用(10月後半〜11月初め)なんです。

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↑塩芳軒「あんころ餅」

その四回の内、一番厳しいのが夏土用でしょうね。
昔から夏バテはあったそうです。栄養的に今と違って昔は、大変だった。
「土用の丑の日に鰻」というのは、江戸時代の学者で発明家の平賀源内の発案だという話しですね。
昔は、鰻というのは庶民の高嶺の花だったようです。
いまでもスーパーやデパ地下では、並んで鰻を買っておられます。
なんかそういうのに弱い人がいますね。

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↑粒あん、道明寺

養殖鰻は、抗生物質たっぷり、いろいろな添加物、防腐剤もたっぷりのものが多い。
蒲焼きにして冷凍にして売っている。まあ、抗生物質で風邪には大丈夫、防腐剤で身体が腐りにくいなんてこともあるかも・・・。
スタミナなら豚とニンニクでいいと思うのですが・・・。
因みに父親は、鰻は御法度です。骨の多い魚はリンが多くだめらしい。鱧もそうです。透析をしなければならない身体にはなりたくないものです。

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↑紫野源水「朝涼(あさすず)」

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↑葛焼

もう一つ、夏土用のシーズンに「あんころ」を食べるというのもあります。
これは、京都あたりのお餅屋さんがいいはじめたものかも。
確かに食欲のない時、あんころはいいかも。
「あんころとおはぎの違いがわかりますか?
「おはぎ」は、もち米とうるち米を混ぜたものを蒸すあるいは炊き、米粒が残る程度に軽く搗いて丸めたものに、餡をまぶした食べ物である。米を半分潰すことから「はんごろし」と呼ばれることもある。それに粒あんや漉し餡、それにきなこなんかをまぶして作る。
「あんころ」は、道明寺粉(これも結局お米ですが)を使ってつくる。お店によってはお餅でつくるのもある。
私は、小さい時、おはぎが嫌いだった。きっと甘い御飯が嫌いだったからかも。でもあんころ餅なら食べていた。でもなかななか買ってもらえなかった。父親もきっとおはぎは好き出ないかも。だから赤福餅が好きなのかな?

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↑塩芳軒「くずやき」

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↑葛製

もう一ついまぐらいの御菓子に「くずやき」というのがある。
ひょっとして京都独特の和菓子かも。
葛と餡を合わせて練り、さらに表面を焼いて仕上げるものです。焼くとこで夏場に腐りにくくするというものですね。
慣れるとこのくずやき(葛焼き)が美味しいですよ。
他府県であるかどうかわかりませんけど。

まあ、あんころにしてもくずやきにしても、食べたからといって元気になるというものではないでしょうけど。

和菓子

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  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
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