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重陽といわれても・・・ [和菓子]

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今日は、重陽(ちょうよう)の節句。
最近、重陽といってもほとんどの人はわからないだろうな。
これは数字に関係ある。
もともとは中国の陰陽思想にもとづく考え方。
それと中国の重日思想(月と日で同じ数字が重なる日)というのも関係ある。
陰陽思想では、奇数が「陽」、偶数が「陰」の気が強い。
本日9月9日は、最大の「陽」が重なる日。
だからいい日のように思われるけど、気が強過ぎるのも不吉とされている。
そのために節句という行事が行われていた。
もっとも昔は旧暦なので(ちなみに本日9月9日は、旧暦では8月2日になる)菊の節句といわれてもピンと来ない。

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↑亀屋良長「重陽」

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↑外郎、白こしあん

この重陽は、本来公的な色彩のつよい行事だったので庶民レベルまでは浸透しきらなかったのでしょうね。
ハロウィンは、知っていても重陽は知らない人が多い。
もっともハロウィンにしても、本当の意味合いをわかっている人は少ないだろうな。
こういうケジメのない社会の未来は極めて暗いだろうな。
政府が率先して祝祭日を移動させてしまう時代だから。
戦後の教育を見直さないといけない時期がきているかもしれないな。

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↑長久堂「菊節句」

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↑葛製、栗(甘露煮)

日本では、重陽は宮中の大事な行事だった。
いまは、どうなんだろう?
邪気を祓うため、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わしたり
前夜、菊の花に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどしていた。

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↑総本家駿河屋「着せ綿」

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↑煉切、白こしあん

菊は、中国から日本に入った時は、不老長寿の薬だったそうです。
いまでも生薬で「菊花」といい、頭痛やめまい、耳鳴りに煎じて飲むとよい。
また、あかぎれ、しもやけ、腫れ物などには、生の菊の花の搾り汁を患部に塗るといいそうです。

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 和菓子
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