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鮭の遡上と同じ? [風景]

「鮭の遡上」と言っても、鴨川に鮭を呼び戻そうというプロジェクトの話しではありません。昔は鴨川の上流に鮭が産卵に来たものです。それを狙って熊がたくさん鴨川に来てたそうです。(嘘です)

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↑ベランダ桜

ここ数年よくタクシーで移動します。
バスに乗るのは危険でしたから。
最近は、市バスその他のバスに乗れるようになった。
でも私が乗る東大路通を走るバスは、観光客が乗るから辛い。
荷物を持っていたりすると吊革にも掴まれないしね。
席を譲って貰える?そんなことはありません。観光の人たちは、普段は市バスに乗ることがないのでしょう。席を譲ったりする人は極めて少ない。

そんな事情もあり移動はタクシーが多い。
もう同じタクシーに乗り合わせることが多くなった。
「お客さん、もう5回目ですよ。家に帰るのですか?」というタクシーまである。
きっと同じ所で待機しておられるのでしょうね。

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↑智積院

黙っていても面白くないので雑談をすることが多い。
どのような話題でも(スポーツ、芸能、ギャンブルは除く)対応するようにしている。新聞やテレビをあまり観ないけど、応対できるのが結構凄いと自分で思います。

そこで本日の記事のタイトル「鮭の遡上と同じ?」という話しを私がしました。
京都市は、スイカの種(修学旅行の生徒)が多い。
最近、タクシーで回る学校もあるそうです。
教師は、楽だろうな・・・責任はタクシーの運転手まかさだしね。
生徒の案内をすると「クタクタになる」そうです。好き勝手に動く生徒相手ですからね。
その話しを聞いて、京男は「あんな馬鹿みたいなガキでも大事にしなあかんよ。数十年後の京都市のためにね」と言った。

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修学旅行のガキ(失礼)生徒さん学生さんは、青春真っ最中で一番楽しい時期。
その時期に都に上洛して観光する。彼等自身は、京都の社寺にまわっても面白いこともなんともない。ただただ騒ぐだけ。でも鬱陶しい親から離れ、いっしょに観光地を歩き回る。いろいろな馬鹿な思い出がいっぱい。
大人になり、面白くもない仕事や家庭を持ち日常を生活していると修学旅行をした小中学高校の時を思い出すのです。級友の顔、初恋の女の子や男の子を思い出す。
それと「京都」というキーワードを思い出す。
だから、修学旅行生をうまく案内することは、20年後30年後の観光客を育てていることになるのです。
地方でよく「京都に修学旅行で行きました」と懐かしい顔で話されるのは、こういう事情なんでしょう。
京都が魅力的というより、個々人の心の奥、懐かしい思い出が現実の京都より輝いて見せているのかもしれませんね。

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↑もうすぐ、秋のお彼岸ですね

京都市内で生まれ、育つとどういう感じかわかりますか?
地方の方のように輝いて見えません。
観光地だってほとんど行かない人が多いかも。
行くのが恥ずかしい気分がするのです。
なら修学旅行に行った土地はどうかな?
どこか「京都の方がいい」と思っているところがあるかも。
例えば金沢あたりに行ったとしましょう。
宿の人から「どこから来られたのですか?」と聞かれますよね。
「京都市内から来ました」と言うと相手は「それはそれはこんな田舎までようこそ」と言うでしょうね。
あなたが「大阪市内から来ました」というと相手は勝ち誇ったように、自分の土地の良さを言う。みんながみんなとはいいませんが。

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それぐらい「京都」というブランドイメージは強烈なんだと思う。
だから、他府県から一番いい青春の時期に来た京都のイメージは強烈なんです。
実際は、それほど綺麗じゃないのに「京都」がよく見えるのでしょうね。

鮭が自分が生まれた川に戻ってくるように、修学旅行に来た人は、帰ってくるように思います。一つの仮説ですけど。

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↑わらじやの看板

京男が京都市内で思うことは、「もう少し普通の街並みが綺麗にならないのか」ということ。
ヨーロッパの都市をみていると普通の街並みが綺麗じゃないですか。
京都市内の観光地以外はとても醜い状態だと思いますね。
・電線と電信柱の多さ
・自動販売機やコンビニが多い
・英語、中国語、韓国語のアナウンスが五月蠅い
 他国でここまで親切に教えてくれる国は私の知る限りなかった
・繁華街のシャッターが目立つ
 京都でないとだめなお店が少ない
・車が多くて空気が悪い
・京都らしい食べ物がわんなのかわからない
 焼き肉、牛丼、讃岐うどん、ラーメン・・・京都らしいものなの?
・自家用車が多すぎる
・普通の町家がなくなり、コインパーキングばかりになってきた
・市電がなくなったのは、いまとなっては致命傷
もっといろいろあるかもしれませんが、普通の地方都市になりつつあるのがちょっと残念です。社寺は、それなりに形を保っているけど、つまらない行事をしたりするのもちょっと問題かも。観光客が来てくれないと困るのはわかりますが。

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↑すっかり秋の空

なんてことを話すことがありましたね。
個人の戯言だとお許しください。
おやかまっさんどした。

※本日の写真は、新型のカメラでのはじめてのテスト。おちろん性能は引き出せておりません。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村 肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/26
  • メディア: 単行本


↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:風景 京都
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