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京福嵐山線の駅名 [京ことば]

昨日の続き。
嵐山へ行く時は、四条大宮駅から京福電車嵐山本線に乗っていきます。
200円でいけるのがうれしい。
しかも、路線が実にいい雰囲気なんです。

〈問題〉
さてそこで問題です。
嵐山本線の駅名が難しい読み方をする駅が結構あります。
さていくつわかりますか?
四条大宮〜西院〜三条口〜山ノ内〜蚕ノ社〜太秦〜帷子ノ辻〜有栖川
〜車折〜鹿王院〜嵯峨駅前〜嵐山

〈解答〉
◆四条大宮(しじょうおおみや)/京都市内を東西に走る四条通と、南北に走る大宮通が交差するところにあるのでこの名前がついている。周辺/二条城、壬生寺、神泉苑。
◆西院(さい)/平安時代初期の833年、淳和天皇が佐比(さひ)大路と四条大路が交差する付近に造営した離宮を、京都御所から見て西の方角に当たるため、「西院」と呼んだことが地名の起こりと言われている。周辺/高山寺。
※うしやのはるまきさんより「西院(さいいん)」ではなく「西院(さい)」と読むのではとご指摘をいただきました。その通りです。私、阪急の駅と勘違いしていました。おはずかしいかぎりです。
◆三条口(さんじょうぐち)/平安京の三条大路の西の入口、現在の西大路三条にあります。「口」とは「入口」の意味で、三条大橋が都の「東の三条口」であったのに対し、西大路三条付近は「西の三条口」でした。周辺/春日神社・淳和院跡・還来神社(もどろきじんじゃ)。

◆山ノ内(やまのうち)/比叡山延暦寺の飛び地境内(山内)であったため、山ノ内と呼ばれています。周辺/猿田彦神社・山王神社・西本願寺別院角坊別院。
◆蚕ノ社(かいこのやしろ)/北に隣接する木島神社は、奈良時代以前に創建されたと言われる古社で、境内に日本に養蚕を伝えた秦氏ゆかりの養蚕神社、通称「蚕の社」があることから、こちらの呼び名の方が有名になった。周辺/木島神社(蚕の社)・龍翔寺の森。
◆太秦(うずまさ)/古代の渡来人・秦氏の本拠地であったことからこの地名となった。周辺/広隆寺・東映太秦映画村・三吉稲荷。

◆帷子ノ辻(かたびらのつじ)/9世紀の中ごろ、嵯峨天皇の后・壇林皇后の葬列がこのあたりにさしかかった時、折からの強風で、棺にかけられていた帷子(単衣の絹衣装)が舞い落ちたというさびしい伝説がもとになったなど、いくつかの説があります。周辺/蛇塚古墳・松竹京都映画撮影所・ 仲野親王高畠陵。
◆有栖川(ありすがわ)/西を流れる有栖川にちなんだ駅名。周辺/斎宮神社。
◆車折(くるまざき)/車折神社の境内北側の入り口に駅があり、神社名から名づけられました。「車折」の由来は後嵯峨天皇が大堰川に御幸された時、この社前において御召車の車軸が折れ動かなくなったので「車折大明神」の神号を賜り以後車折神社と称する。周辺/車折神社・芸能神社・ 寶樹寺。
◆鹿王院(ろくおういん)/嵯峨禅苑の一つ鹿王院の近くに位置するために名づけられました。周辺/鹿王院・曇華院・斎明神社。
◆嵯峨駅前(さがえきまえ)/嵐山地区を含むこのあたりの地名「嵯峨」は、平安文化の基礎を築いた嵯峨天皇にちなむものです。周辺/トロッコ嵯峨駅・長慶天皇陵・安倍晴明の墓。
◆嵐山(あらしやま)/全国屈指の名勝・嵐山。シンボルの渡月橋は、亀山上皇が行幸の折、「くまなき月の渡るに似る」とたたえたのが名前の由来と言われています。周辺/大本山天龍寺・虚空蔵菩薩法輪寺・清凉寺(嵯峨釈迦堂)。


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コメント 20

おはようございます。
何だか駅名だけで壮大な歴史が感じられますね。
「山方村」とはえらい違い(笑)。
by (2006-08-30 07:36) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。
どれひとつとして、歴史を感じさせる名前ですね。
200円でこんなに楽しめる電車はありません。
四条大宮の前は、車でよく通るのですが・・・
電車には乗る機会がありません。
by BPノスタルジックカーショー (2006-08-30 07:44) 

すー

おはようございます。
地元ですから、全部駅名は読めましたが、その名前の由来は知らないことばかりでした。
普通、太秦は読めませんね。映画村で有名になったか!
by すー (2006-08-30 08:11) 

おはよう!
駅の名前、読み方5つも間違ってたし・・・・(^_^;)  おほほ~。。
どの駅も、ちゃ~んとした由来があるのね。  
この路線は、どこで降りても楽しめるのかしら? 
「京男と行く ぶらり途中下車の旅ツアー」も面白そう!  
また旗つくならくっちゃ!
by (2006-08-30 08:29) 

京男

>ドン亀さん、おはようございます。
変わった駅名や地名が多いのが京都。
読める人と読めない人をこうやって区別しているのかな。
きっと隠密対策やね。(笑)
by 京男 (2006-08-30 08:36) 

京男

>BPノスタルジックカーショーさん、おはようございます。
どこかで車を置いて、乗り放題キップを買って乗るといいかもしれませんよ。結構一日遊べます。
嵐山には足湯もあるけど(笑)チャンとした温泉もできたしね。京風(?)コッテリラーメンもあるしね。
by 京男 (2006-08-30 08:38) 

京男

>すーさん、おはようございます。
名前の由来を調べると面白いですね。
歴史を感じますね。京都市の小学校でチャンと教えたらいいかも。
地元のことをしらせないとね。
映画村はあまりいったことないな・・・女房はアルバイトしたらしいんです。着物を着て(笑)。
by 京男 (2006-08-30 08:40) 

京男

>四女のこはるびよりさん、おはようございます。
5つ間違った。ウンウン。
それが普通ですよ。どの駅にも名前の由来があるのがすごいね。
「京男と行く ぶらり途中下車の旅ツアー」で最後は混浴ね。足湯でいいけど(笑)
by 京男 (2006-08-30 08:42) 

ぽちくん

おはよう~。
さすが京都ね。  伝説に因んだ名前があるのね。
帷子の辻って、何となく耳に残る名前なの。
私、車折を間違っちゃった。  笑
新たなツアーが出来そうねっ。
こはるさん、旗作りお任せしたわよ~。  笑
by ぽちくん (2006-08-30 10:16) 

京男

>三女のぽちママさん、おはようございます。
実は私も「車折」はよく間違います。
時々なんだっけと思ってしまう。
東山地区や左京区は知っているけど
西のこのあたりはあまり用事がないしね。
この沿線はツアーにいれてもいいかもね。
こはるさんよろしくね。(笑)
by 京男 (2006-08-30 10:22) 

pomme

京都は素敵ですねえ~~駅名一つにも歴史を思います。太秦は大好きな弥勒菩薩さんを拝観するために二度降りました。京都に行きたくなりましたよ。
by pomme (2006-08-30 11:08) 

ゴーパ1号

一度だけ乗った事があります。
また乗ってみたいなあと思いながらもうかなりの年数が…。
京福嵐山線といえばノーベル物理学賞の田中耕一さんを思い出します。
by ゴーパ1号 (2006-08-30 11:21) 

京男

>pommeさん、こんにちは。
難読な漢字は歴史の証かもしれませんね。
京都には難読地名がいっぱいです。
広隆寺の弥勒菩薩さんがお好きなんですか。
もう少し涼しくなったら行ってみます。
by 京男 (2006-08-30 12:04) 

京男

>ゴーパ1号さん、こんにちは。
この嵐山線は趣があります。
かなり前なんですか。
次回来られた時はぜひ乗ってください。
田中さんと言えば島津ですよね。なるほど。
by 京男 (2006-08-30 12:06) 

はじめまして。
可愛い電車ですね!
京都にドライブに行った時、のぼるくだるなんて住所があったのにも驚きましたよ。
by (2006-08-30 15:36) 

うしやのはるまき

こんにちわ!!京都の地名の読み方はヘン・・・と言うか面白いと言うか、今は定番ギャグかもしれないですが、「烏丸丸太町」を「からすまるまるふとるまち」と読んでいた会社の同期の男の子を思い出します。

ところで、重箱の隅をつつくような指摘で申し訳ないですが、京福の「西院」はたしか「さいいん」ではなく「さい」だったような気がするんですが・・・。

昔、「なんでこんな読み方すんのやろーー?」と思った覚えあるんです・・・。

後横レスでごめんなさい・・・。ななせさん初めまして・・・。「上る・下る」は「あがる・さがる」と読みます。ちなみに北へ行くときは「あがる」で南へ行くときは「さがる」です。なんでか??京都は北へ行くほど標高が上がる!!確かそのためだったと思うけど、間違ってたら、ごめんなさい。
by うしやのはるまき (2006-08-30 16:06) 

タンタン

懐かしい~
私も大学生の時に嵐電に乗って嵐山まで行きました♪
私は西院駅(最寄り駅)から乗りました。
一度、嵐山でトロッコに乗って保津川下りをしたのですが
よりによって寒い寒い日で体がカチコチに凍りそうでした。
船で下る途中で写真を撮ってもえるのですが
乗客全員、顔がこおばっちゃってました・・・
by タンタン (2006-08-30 16:07) 

京男

>ななせさん、はじめまして。
京都では数少ない、路面電車なんです。
観光のお勧めですよ。
京都の住所は郵便番号というものを完全に無視しています。
でも道順がわかりやすいです。
それと住所を地元の人にいってもわからんことが多い。
京都人は自分の住んでいる地区以外には無関心な人が多い。
また遊びにきてね。
ただし、空腹時は危険だけど、このブログ。(笑)
by 京男 (2006-08-30 17:24) 

京男

>うしやのはるまきさん、こんにちは。
ホンマや〜どないしよ〜。
「さい」やね。京福はほとんど乗らんしツイ阪急電車の読み方を書いてしもた。
記事を修整しておきます。
御指摘ありがとう!

「上る」「下る」の説明いいな〜。
もう一つの説明を書いておきます。
御所の天皇さんを中心に見ているの。
「君子南面す」というのがあり、南を向いたはるんです。
天皇さんに向かって行くこと。つまり北にいくことを「上る」。また帰る時は当然南に向かうそれを「下る」というのがあります。
そんなら御所の北はどうなるねん。というのは謎です。
昔御所の北に人は住んでいなかった・・・かも。
ちなみに私は東山山麓に住んでいます。
清水寺の舞台と五条通を挟んで同じ高さ。
家に帰る時「登る」。
東大路に行く時「降りる」と言っているのでございます。
by 京男 (2006-08-30 17:40) 

京男

>タンタンさん、こんにちは。
大学の時に京都に住んでおられたのですか。
冬の保津川下りって・・・それはすごい。
ものすごい状態ね。
まあ、船頭さんも大変だろうけど。
私、中学校の時、友だちと保津川下りから見える崖を
ずっと登っていたことがあります。
死ぬかとおもたことが数回あります・・・。
by 京男 (2006-08-30 17:44) 

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