オコトーサンドス [風景]
写真は、昨日の安井金比羅宮の鳥居。
もうお正月用のお飾りがしてあった。
さすが「事始め」や。
まさか、「縁切り事始め」なんてやったはらへんやろな・・・。
ここのお飾りは面白い。
○に金が光っている。
↑想像写真です。行ってもこんなになっていません。
昨日13日は、「事始め」。正月の用意にとりかかる日。
「コトハジメになって、ケジョワシオスナ」という会話があちこちで聞かれる。
テレビのニュースで、芸奴さんや舞妓さんが、京舞の師匠宅に鏡餅をもってあいさつに出向くのを観やはったかもしれませんね。テレビはチャンと説明せえへんから、なんのことかわからんと思います。
私はその様子を撮影に行ってません。
舞妓さんの後をゾロゾロついてまわり、撮影する金魚のフン状態は、ようしません。
知った人に観られたら、困るしね。よそさん(地方の人)はそんな心配はないんだろうな。
素人カメラマンの人たち、ええかげんにしておかんとあかんよ。
とても失礼な行為やし。
撮影対象が人の場合は、チャンとことわった方がええと思うけど。
祗園近辺のお餅屋さんは、忙しい一日。
お鏡をもって行くと、師匠から家紋の入った舞扇を手渡される。
この日から、迎春準備の忙しい日が続くので、祗園花街などでは「オコトー(事多し)サンドス」というあいさつが、大晦日まで続く。
↑南座の「まねき」は「京都の師走」という感じやね
この「事始め」は、重要な年中行事。
茶道や華道などでも行われている。
この行事が一般化して、お歳暮になったと思います。
だから百貨店が早割なんていって、10月末ぐらいから年末商戦をやったはるのはとんでもない間違いやと思うな。いまに百貨店、バチがあたるかも。
最後に年末のあいさつ例を書いておきます。
・室町風「おし詰まりまして、オコートーサンドス。旧年中は、ほんまにお世話になりまして」
・西陣風「おし詰まりまして、オコトーサンドス。きょう、(お鏡を)すえさせていただきます」
・祗園風「オメデトーサンドス。どうぞ、あい変わりあせず」いわれた人は「オメデトウサンドス。オキバリヤッシャ」
・京男風「キョーオトコは、エエ、オトコーサンデス」
こうやって京ことばを聞いているとなんだか怖くなるでしょ。
So-netの容量の関係で「京男雑記帳2」を作っております。
※「京男雑記帳2」へは、この文字列をクリックすると移動します
色々お勉強になります。
by ami (2009-12-15 08:28)
>amiさん、おはようございます。
京都は鰻の寝床みたいに奥行きがある街。
奥へ行くと違う景色があります。
ときとして魑魅魍魎もいます。その怪しさが魅力のひとつかも。
by 京男 (2009-12-15 08:39)