夜さくら [風景・和菓子]
さて、昨日の続き。
南座から白川に夜桜を見に行く。
私はあまり夜桜というのは好きじゃない。
坂口安吾の『桜の森の満開の下(さくらのもりのまんかいのした)』の影響かもしれない。
人がいるからそうも感じないけど、もし誰も人がいなかったら怖いと思う。
人の性(さが)と桜の精が夜という時と出会うとき、怖いものがわき出してくる。
夜桜をみているとそういう人間の性や業(ごう)みたいなものを引き出す妖気があるように思う。
そんな感じがするんです。
そんな気持ちになるのは私だけかな・・・。
そうそう梶井基次郎の『檸檬・ある心の風景』の本の中に「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている」という文章の影響もあるかも。
「死体」と違って「屍体」というのはなんだか怖いね。
それと夜に祇園あたりを歩くのもあまり好きじゃない。
魑魅魍魎、百鬼夜行の跋扈する陰の時だからかな。
そういう時と場で自分がなくなるほどお酒を飲む危険性を感じていないのかな。
無防備な人がいかに多いことか。
桜は、昼間青空の下で見るに限る。
後味が悪い文章なので口直しに和菓子を紹介
末富「夜さくら」という限定の羊羹。
妖艶な感じがしますね。
あまり大きくないけど、お値段は・・・ちょっと怖いかな。(笑)
黒糖の味がとても濃厚な感じの羊羹でした。
基本的に羊羹が苦手なのであまり食べなかった。
↓本日(3月29日)ベランダからの桜。かなり進んできています。今は青空が見えている。でも肌寒い。昼間は暖かくなるかな。
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