緑の桜?御衣黄も花ざかり [風景・和菓子]
これも御室仁和寺の話。
御室のお多福桜が咲く時期には、御衣黄(ぎょいこう)や黄桜も咲きます。
御衣黄は、緑色の花を咲かせる桜。
この緑色は葉緑体によるもの。
同じく葉緑体をもつ鬱金(うこん)桜も若干緑色がかかるがその量が少ない。
この御衣黄、江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりと言われている。
由来は、貴族の衣服の萌黄(もえぎ)色に近いため、そういう名前になったそうです。
この御衣黄、蕾の時はかなりピンクがかっている。
花がひらくにつれて緑に近くなる。
最盛期を過ぎると赤みを帯びてくるそうです。
不思議な桜です。
仁和寺に三本ほどあります。
最近でこそ名前が知れてきて認知されたけど、数年前はみなさん知らないで見過ごしていた。
↑本家玉壽軒「水の綾」
↑村雨製、羊かん(小豆入)
村雨(むらさめ)とは、米の粉と餡(あん)をまぜて、蒸したものを、一般的に村雨餡ともいいます。ほろほろとした形をしていますが、口あたりは優しく、蒸しパンを上品にしたような、ムッチリシットリした、餡の風味の濃い味わいが特徴。
Twitter→@kyo_otoko
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