「オカネ」やない「ミカネ」!! [社寺]
これも春先に通りかかった神社。
金色の神明型鳥居がラグジャリーな雰囲気。
神社の名前も「御金神社」、「おかね」と呼ばないでね。
「みかねじんじゃ」と読んでください。
どなたをお祀りしているのか気になったので調べました。
古事記や日本書紀の「国産み」「神産み」というのはご存知ですか?
この地球にはじめて日本国土を創った話です。
それをしたのが、イザナギ((伊弉諾・伊邪那岐、男性)とイザナミ(伊弉冉・伊邪那美・伊弉弥、女性)なんです。
日本国土を創り、それから景気をつくった(いわゆるイザナギ景気)。
それからコンクリから人へということで、色んな現象を司る神さんたちを産まハッタ。
火の神さん(カグツチ)を産むとき、大事なところを火傷しやハッタ。
寝込んで苦しんだハッタ時、嘔吐物(たぐり)から化生した神さんが、この神社の神さん、金山彦神(かなやまひこのかみ)。
『古事記』では、男女の双子だったけど、『日本書紀』では、ひとりということになっている。
バニシングツイン(消える双子)というやつかな。
嘔吐物の外観から連想で、金山=鉱山系の神さんとなり、鉱業・鍛冶など、金属に関する技工を守護する神になった。
それが転じてお金を祭る神社として、資産運用や証券取引等の成功を願ったり、競馬競輪などでの勝利や、宝くじ等の当選を願う絵馬が大量に奉納されている。
嘔吐物っぽい熱いドロドロを加護する神さんなのかな。
新興宗教っぽい雰囲気なのは、この神社をつくらはった人が金光教の布教者だったかららしい。いまは金光教との関わりはなくなったそうです。
ちなみに金光教は、大本教の元の系統らしい。
このイザナミさんがこの時の火傷が原因で黄泉の国に行ってしまわハル。
それを追いかけてイザナギさんが景気の風に乗って追いかけた。
古事記の最初の方のクライマックスなんです。
本殿の裏にある銀杏の木、枝の先が龍の顔に見えるそうです。
二匹の龍に見え、それが夫婦でお詣りする人を見守ってくれているんだそうです。
金神さんが乗ったハルのが龍というとこから来ているかも。
Twitter→@kyo_otoko
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