京の三大「野」? [社寺]
↑六道珍皇寺、小野篁卿「メイド通い・・・じゃなかった冥土通いの井戸」
いまにもフタが開いてなんかが出てきそうな迫力。
鳥辺野(とりべの、東山)、嵯峨野化野(あだしの、西山)、蓮台野(れんだいの、洛北)は、平安時代の昔から葬送の地として位置づけられていた。
先日の六道珍皇寺がある場所は、いまでこそ清水寺の登り口として観光の人がいっぱいだけど、平安時代は、死体がゴロゴロ転がっていたそうです。
鴨川の河原も死体がいっぱい。
現在、鴨川の河原にすわっているアベックさんたち大丈夫かな・・・といつも思っています。
そうなんです。昔の庶民は、普通「風葬」だった。
「風葬」とは、亡くなった人の遺体あるいは亡くなりそうな病人を、埋葬や火葬にせずに、風雨にさらして風化させたんです。
墓に埋葬されるのは、特別な人々だけだった。
鳥辺野は、場所全体が墓場だったといえるんです。
だから昔は疫病がまん延したんだろうな。下水の施設もなかっただろうし。
近くの八坂神社が1カ月も祇園祭をする筈や。疫病だらけだろうし。
↑閻魔さん、「王」ってUFOにもあるマークやね。枝雀の落語『茶漬えんま』を思い出す。
いまでもあのあたりに建っている家でよく出る家があるそうです。
双子君の知り合いの家もそうだと言っていた。
住んでいる人は、案外馴れてしまっているのがすごい。
トイレをあけたら首のない人が立っていたりしても「またか」程度なんだそうです。
飼っている犬が二階に登ってきて上まであがると落ちる。それが何回もだから踊り場を見るとこの世のものでない髪の毛の長い女性が犬を落としていたというのもあったそうです。
なんかすごいですね。
東山地区はそういうのが結構あります。
オフィスビルで夜中に侍のカッコをした人が歩いているのを見た人もいるな。
コーヒー茶碗やお皿が飛んでいたり、誰も入ってないトイレの電気がチカチカしたり、流しの水が自動的に流れ出したりするのもあるそうです。
↑閻魔さん、前にあるのが浄玻璃の鏡かな・・・。
隠しておきたい恥ずかしいことをこの鏡は映してしまいます。
↑小野篁、昼間は、朝廷の完了、夜は地獄で働いていた。
借金を抱えたハッタのかな。あきらかに公務員法違反やね。
嵯峨野化野は、化野念仏寺で知られている。
テレビなんかで無縁仏にいっぱいロウソクをお供えしている風景をご覧になったことがあるかもしれませんね。
このあたりも風葬の地であり、後年は土葬の地となった。
遺棄され、野ざらしにされた死体を哀れに思った弘法大師が、化野念仏寺の礎となる如来寺を平安時代初期に建立したことから供養が始ったと言われている。およそ八千体の無縁仏が祀られており、毎年8月23日、24日には無縁仏の精霊にロウソクを灯す千灯供養が行われている。
船岡山の西側一帯を指す蓮台野も平安時代の始めは風葬の地でした。
とりわけ枝垂れ桜で有名な上品蓮台寺は、蓮台野墓地の墓守として建立された。皇族の火葬も行われるようになり、後白河天皇の第一皇子である後の二条天皇も蓮台野の地で荼毘に付された。
↑迎え鐘(これは普段の姿。普段は並ばなくても撞けます)
無意味に撞いたら先祖に怒られそう。
これからの日本もその内、風葬みたいなことになるんやないかと心配しています。なんか不可思議な事件がいっぱい起こっているしね。
火葬と違ってフリーズドドライで粉砕する方法というのもでてくるようなことをどこかで読んだ。粉砕しなかったら、お湯をかけたら三分で戻ったりするんやろか・・・。
なんかいややね。
Twitter→@kyo_otoko
京都三大野、私は化野念仏寺しか知りませんが、オソロシイ所ばかりですね。勉強になりました。
by はまひるがお (2010-08-10 23:06)
>はまひるがおさん、おはようございます。
私は逆に化野は知らないんです。西の方は縁がないんですよ。
京都は歴史がある分、業も深いのかもしれませんね。
by 京男 (2010-08-11 05:25)