SSブログ

祇園の語源 [社寺]

P1330584.JPG

先日の清水寺のうらぼん法話での森清範貫主のお話で
祇園精舎の由来を知りました。

P1320940.JPG

『平家物語』の冒頭「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」の祇園精舎です。
この祇園精舎の正式な表示は、「祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)」。
舎衛国(コーサラ国の首都。現在のサヘート・マヘートの地と推定される)の西にあった精舎(しょうじゃ)。
舎衛国の祇陀(ぎだ)太子が所有する土地を須達(しゅだつ)長者(常に孤独の者に施したので給孤独と称される)が譲り受けて釈尊に献上し、祇陀太子もその地にあった樹を献じたのでこの名があるんやそうです。

P1320920.JPG

P1320922.JPG

須達長者さんは、エライ人でんなぁ〜。
身寄りのない人や老人に施したハッタ。
どこぞの政府の人たちに聞かせたいワ。

P1320924.JPG

P1320926.JPG

この祇樹給孤独園の最初と最後の文字をとって「祇園」となりました。
京都で祇園といえば八坂神社ですね。
八坂神社は、牛頭天王(ごずてんのう)をお祀りしている。
牛頭天王は、京都祇園や播磨国広峰山に鎮座する神さんです。
蘇民将来説話の武塔天神と同一視された。
インドの釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神ともされ、祇園神とも呼ばれた。陰陽道では天道神と同一視された。
神仏習合では薬師如来の垂迹(すいじゃく)であるとともに、スサノオの本地(ほんち)とされた。

P1320931.JPG
↑八坂神社に「えべっさん」がいた・・・蛭子社

本地垂迹(ほんじすいじゃく)とは、仏教が興隆した時代に表れた神仏習合思想の一つで、日本の八百万(やおよろず)の神々は、実は様々な仏(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考えなんです。
ものすごくややこしいね。

P1030932.JPG
↑清水寺境内の地蔵

明治維新の神仏分離・廃仏毀釈というのもすごいことをしたものです。
この辺りをあまり表にしたくないのか、資料が少ないですね。
京都のお地蔵さんが全部、廃棄されたのはこの頃なんです。
清水寺にあるお地蔵さんはこの時、引き受けて保存したものなんです。

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。