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胡蝶の夢 [和菓子]

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老子と荘子は無為自然ということで同じ。
でも老子の方が若干政治色が強いかな。
荘子の方が純粋かも。
ただし、純粋すぎて美しくはあるけど、三次元に対応できないかもね。
でも好きだな。

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荘子の有名な説話が「胡蝶の夢」。
こんな話です。
「朝、荘子が目覚めると巨大な蛹(さんぎ)になっていた。焦っていると、どこからともなく蝶があらわれて、荘子サナギを抱いてくれた。荘子は“あなたに抱かれてわたしは蝶になる〜♪”と歌いながら蝶になった。そこで目が覚めたら、巨大な豚まんになっていた。“豚まんのある時〜”と周囲の人たちを幸せな気分にした。そこで目が覚めると巨大な蝶になっていた。ザ・ピーナッツと一緒に南の島に飛び去った。メデタシメデタシ」
以上は京男の創作です。

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↑京都鶴屋鶴壽庵「荘子」

本当は次のような話です。
昔、荘周は夢で蝶になった。
ひらひらとして胡蝶そのものであった。
自然と楽しくなり、気持ちがのびのびしたことだった。
自分が荘周であることはわからなくなっていた。
にわかに目覚めると、なんと自分は荘周であった。
荘周の夢で蝶になったのか、蝶の夢で荘周になったのかはわからない。
しかし、荘周と胡蝶とには、間違いなく区別があるはずである。
こういうのを、「物化」というのである。
※物化(ぶっこ)とは、万物が変化することというような意味かな。

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↑橙色麩焼、黒つぶあん

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きっと荘子も蝶も本当ではないのでしょうね。(京男の見解)

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↑亀屋良長「春の声」

・荘子は南華老仙?
小説『三国志演義』の冒頭に登場する南華老仙(なんかろうせん)は、荘子のことなんだそうです。
漢王朝の腐敗に悩んでいる(または薬草摘みに山にでかけた)張角に、南華老仙が現れ『太平要術の書』を「これを使って世直しをせよ。ただし、悪しきことに使えば天罰が下る」と言って授け去る。 この妖術を取得したことから張角は太平道を作り、黄巾の乱を起こすことになっている。 張角が病死しようとしているところにも現れ、張角に「悪しきことに使えば天罰が下る」ことを告げ、消える。 この直後に、張角は病死する設定となっている。
現在の漢王朝も腐敗しているから、どこかに『太平要術の書』が出現しているかもしれませんね。

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↑外郎、白こしあん

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 和菓子
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