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これなら撫でても怒られない? [モノ]

銅缶がこんなになってしまった。
この銅缶は、京都の開化堂製の銅缶。
引き出しにしまっていて気づくと表面がムラムラになってしまった。
布で磨いたのですが、これ以上綺麗にならない。

P1580219.JPG
↑こんなになってしまいました

開化堂にメールで質問した。
返事が返ってきた。
「気になるようだったら、店まで送ってください。磨き直します」とのこと。
買った時の状態に戻すしかない。
知らない方のために説明します。
開化堂は、京都にある銅缶を作るお店。
日本全国から茶筒といえばここに頼むしかない。
二十数年前に、茶筒をオーダーしに行ったのが今回の茶筒。
趣味ではなく仕事でした。
当時、小さな茶筒はなかったように思う。
小さいから銅板の厚みをいろいろ替えてもらい、見た感じと持った感じのバランスをとっていました。
軽いと重厚感に欠けるのです。

P1580513.JPG
↑それを初期化してもらいました。時間は約10分。

開化堂の仕事はすばらしいですね。
蓋を置くとスーッとさがっていく。
職人技の極地。
最初に行った時は、店頭でトンテンカンと作業をしておられましたね。

P1580524.JPG
↑これが新の状態

この銅缶、買っただけでは自分のものにならないのです。
使い始めの一ヶ月ぐらいは、ひたすら手で触ってわらないといけない。
それを怠ると均一に色が変わってこないのです。
一ヶ月ぐらい経ち、安定してきても油断は禁物。
ひたすら撫でる。愛でるのです。
その撫で方に銅缶は応えてくれる。

P1580556.JPG
↑手で磨くのを開始・・・数年後が楽しみ

本来、モノとの付き合い方は、こうある方がいい。
慎重に慎重に手入れをすると道具は応えてくれる。
使い捨てが当たり前になったけど、なんか違うように思う。
そんなモノを身の回りに置きたいものです。
自分自身もそうありたい。
イラチだけど、モノに関しては時間の経過を楽しみたい。
そんなモノに出合うのは喜びです。

ちなみに開化堂は、私の住むところから近いのです。
磨きも10分ぐらいでしていただきました。
不具合が起こればもっていけば修正してくれる安心感は格別だ。

Twitter→@kyo_otoko
タグ:モノ 京都
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