お菓子屋さんの種類 [和菓子]
昨日の「黄白上用について書いてない!」の補足説明を書いておきます。
京都では、和菓子系の店が3種あります。
1.上菓子屋さん
江戸時代まで白い精製された輸入砂糖を使用して、貴族や特権階級の贈答用やお茶会用にお菓子を作っているお店が上菓子屋さん。「司」という文字が付いているようなお店。
2.御饅(おまん)屋さん・お餅屋さん
精製されていない砂糖や糖分を使ったお菓子やもち米を使ったお赤飯や餅をつくるお店。上用の場合上記の上菓子屋さんが上用饅頭を作る場合もある。
3.駄菓子屋さん
その他のお菓子を作る。雑穀や麦芽糖の飴、水飴、金平糖、黒砂糖などを使ったお菓子を作るお店。
2と3は、区別が明確でないかも。
上用饅頭と薯蕷饅頭という書き方をすると上用は1で作るのかも。薯蕷は雑穀になるのかな?いや昔から薯蕷饅頭は高級だったかも。薯蕷饅頭の箱の底に小判が並んでいそう。
↑二條若狭屋「木の芽上用」
↑上用、こしあん
京都では、親しみ、大切さ、尊敬するような時、「お●●さん」という言い方をします。少なくとも「●●さん」と言われないと市民権を得たことにならない。
京都の百貨店の場合を例にすると
「大丸さん」「藤井大丸さん」>「高島屋」>「伊勢丹」となる。
きっと贈答品の場合、大丸の包装紙が一番ランクが上だったのでしょうね。
「伊勢丹」は、京都では新参者扱い。お江戸から進出してきたので敬遠されているかも。もっとも四条通が狭くなり、タクシーの乗り降りが鬱陶しくなったので、京都にある伊勢丹に買い物をしにいく人も多いらしい。京都市はバカなことをしました。
早く「伊勢丹さん」と呼ばれるようにならないといけません。特に百貨店は高齢者の溜まり場となっているから、しっかり高齢者の方々に優しくしないとね。通路を広くしてベンチや椅子を広くしましょう。車イスや手押し車が通りやすい売場にしないといけません。
↑京都鶴屋鶴壽庵「青楓」
↑青羊皮、黒こしあん
いま、古くからある和菓子屋さんが少なくなってきました。
もう上用饅頭やお赤飯を作ったり、年末お餅を注文したりする家庭は極めて少なくなってきました。後継者の問題もあります。和菓子を作るのは、身体にキツイ仕事なんです。
上菓子屋さんにしても、技術をしっかり伝承しきれていないかも。私がお店に買いに行っても「該当なし」で買わないことが多い日々が続いています。その割りにはブームなのか売り切れている場合も多い。あんなモッサイ出来でも売り切れる!とびっくりしています。もっともっと美的感覚と技術を磨いて欲しいものです。
お菓子だけでなく、お茶も最近ひどくなっていますね。消費者が本当のお茶の味をしらないように思います。ペットボトルのお茶は、緊急時にはいいけど、家では急須でちゃんとして飲んだ方がいいと思う。色粉と化学調味料だらけのペットボトル飲料はやめた方がいいと思いますよ。下がバカになります。
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
京都では、和菓子系の店が3種あります。
1.上菓子屋さん
江戸時代まで白い精製された輸入砂糖を使用して、貴族や特権階級の贈答用やお茶会用にお菓子を作っているお店が上菓子屋さん。「司」という文字が付いているようなお店。
2.御饅(おまん)屋さん・お餅屋さん
精製されていない砂糖や糖分を使ったお菓子やもち米を使ったお赤飯や餅をつくるお店。上用の場合上記の上菓子屋さんが上用饅頭を作る場合もある。
3.駄菓子屋さん
その他のお菓子を作る。雑穀や麦芽糖の飴、水飴、金平糖、黒砂糖などを使ったお菓子を作るお店。
2と3は、区別が明確でないかも。
上用饅頭と薯蕷饅頭という書き方をすると上用は1で作るのかも。薯蕷は雑穀になるのかな?いや昔から薯蕷饅頭は高級だったかも。薯蕷饅頭の箱の底に小判が並んでいそう。
↑二條若狭屋「木の芽上用」
↑上用、こしあん
京都では、親しみ、大切さ、尊敬するような時、「お●●さん」という言い方をします。少なくとも「●●さん」と言われないと市民権を得たことにならない。
京都の百貨店の場合を例にすると
「大丸さん」「藤井大丸さん」>「高島屋」>「伊勢丹」となる。
きっと贈答品の場合、大丸の包装紙が一番ランクが上だったのでしょうね。
「伊勢丹」は、京都では新参者扱い。お江戸から進出してきたので敬遠されているかも。もっとも四条通が狭くなり、タクシーの乗り降りが鬱陶しくなったので、京都にある伊勢丹に買い物をしにいく人も多いらしい。京都市はバカなことをしました。
早く「伊勢丹さん」と呼ばれるようにならないといけません。特に百貨店は高齢者の溜まり場となっているから、しっかり高齢者の方々に優しくしないとね。通路を広くしてベンチや椅子を広くしましょう。車イスや手押し車が通りやすい売場にしないといけません。
↑京都鶴屋鶴壽庵「青楓」
↑青羊皮、黒こしあん
いま、古くからある和菓子屋さんが少なくなってきました。
もう上用饅頭やお赤飯を作ったり、年末お餅を注文したりする家庭は極めて少なくなってきました。後継者の問題もあります。和菓子を作るのは、身体にキツイ仕事なんです。
上菓子屋さんにしても、技術をしっかり伝承しきれていないかも。私がお店に買いに行っても「該当なし」で買わないことが多い日々が続いています。その割りにはブームなのか売り切れている場合も多い。あんなモッサイ出来でも売り切れる!とびっくりしています。もっともっと美的感覚と技術を磨いて欲しいものです。
お菓子だけでなく、お茶も最近ひどくなっていますね。消費者が本当のお茶の味をしらないように思います。ペットボトルのお茶は、緊急時にはいいけど、家では急須でちゃんとして飲んだ方がいいと思う。色粉と化学調味料だらけのペットボトル飲料はやめた方がいいと思いますよ。下がバカになります。
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
先日テレビでも拝見していました。揚げもお揚げさんなんですよね。関東では珍しいと言う事でした。^^;
by ソニックマイヅル (2016-05-12 09:34)
>ソニックマイヅルさん、おはようございます。
「うんこ」でも「うんこさん」なんです。「おしっこ」は「おしっこ」のまま。どのあたりで順位をつけているのかな?使っている京都人もわからない。
そうそう豆腐や揚げは特別扱いなんですよ。稲荷寿司だって「おいなりさん」ですからね。「おいなりさん」と言っても伏見稲荷を指さない。「おいもさん」。田舎の女性が京都に出て来たら「おいもさん」とはいいません。たんなる「いも」です。追いかけると結構面白い題材ですね。
by 京男 (2016-05-12 09:54)