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キョーエイク [京ことば]

キョーエイク(京へ行く)とは、京都以外の人が京都に行くという意味ではない。京都市に編入された近郊の人たちが、京都市内の中心部に行く時に会話の中で使う言葉。

山科区に昔から住んでいる人が、東山を越えて京都の中心部に行くときに、「どこへいかはんの?」「キョーエイクねん」という感じで使う。伏見区の人もそうみたいやね。物理的な距離はたいしたことないけど、心理的な距離は遠い。

ちなみに私は、東山三十六峰のひとつ阿弥陀ケ峯に住んでいますが、ご近所では、中心部に行く時は、「山を降りる」と行っている。私はここに居を構えてから三年近くなる。食事に行くときに下山するので、この行為を「千日回峰」と密かに称しているのでございます。


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京都時間 [京ことば]

昔は、約束の時間や時刻を正確に守らへんことを「京都時間」と言いました。京都の町では、他の地方くらべるとのんびりしている雰囲気がある。京都人は時間に幅をもたせて時間をきっちりと守ることを避けるのです。これは、主に相手さんの家を訪問するような場合に特にそうなります。それはだらしないと見るのは、間違いなのです。あまりきっちりと行くと相手さんがあなたを接待する用意をするのに慌ただしくされているので、少し時間に余裕をもたせるという心遣いでそういう傾向があったのです。これは、相手さんへのいたわりなのです。もっとも最近は、迎える方も訪れる方も気遣いが少なくなり、悪い意味での「京都時間」の方が言われています。


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京の人は煮豆を食わぬ [京ことば]

ほんまかいなと思わはる人は多いでしょうね。これは京都人の性格を表している言い伝え。煮豆を食べる時には、箸で1粒ずつつまんで食べる。その箸の上げ下ろしの度に、着物の袖口がすれて弱る。京都人は着物をだいじにするのでこれを嫌い、煮豆を食べないというような意味です。京都人は、ケチみたいに思われるかもしれませんが、そうではないのです。「始末」といいます。節約とか倹約という意味。いまの日本(京都も含みますが)になくなったことかもしれませんね。


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オヤマスル [京ことば]

伏見の稲荷山にあるお塚(つか)を巡拝することをいいます。オ山のオは最高の尊敬語。「きょうはおついたちヤで、オ稲荷サンヘオ山センナンラン」というような言い方になります。

稲荷大社のうしろにある稲荷山は、いわゆる“東山三十六峰”の、最南端に位置する霊峰(海抜233m)で、古くから三ケ峰と呼ばれてきたように三つの峰が西から東へと段々に高く連なり、これを山麓から仰ぐと、まさしく降臨の地にふさわしい山容をそなえています。

いま日本全国に広まっている稲荷信仰は、この山から始まっています。
山中には、おびただしい「お塚」が群在し、参道には数千もの朱の鳥居が建ち並んでいます。
意外とこの山を登った人は少ないかも。
一度機会があったら登ったら色んな発見があるかもしれません。

私も子供が小さい時にいっしょに登りました。子供連れでも登れる山だったと思います。


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オショライトンボ [京ことば]

お精霊トンボ(オショライトンボ)とは、ハグロトンボというのが正式な名前みたいです。黒色をした頼りなさそうなトンボです。小さい頃、母親から「お盆ヤシ、オショライトンボ捕ったらアカンエ」と言われた。先祖の霊が虫に宿っていることからそんな風に言ったのか。それともお盆の時は殺生をしたらアカンという意味かもしれません。
そやけど、最近このトンボを見かけませんね。逆に7月初旬に山の方のお寺に行くと異様に赤とんぼが飛んでいたりしましたが。なんかおかしな気候になってきましたね。
その昔は、鴨川は汚かったしあかんかったけど(いまの方がきれいなのです)、小さな小川でヤゴを捕って夏休みに飼ったりしたのにな。


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