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流し雛 [風景・和菓子]

古く日本で、三月上旬に禊ぎをして穢れを祓う習慣があった。
いわゆる「撫物(なでもの)」というやつね。
紙などで人形(ひとがた)を作り、これに体の穢れ移して川や海に流した。

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この撫物の方法を応用したのが、丑の刻参りのわら人形ね。
呪うの人のアストラル体をわら人形を依代(よりしろ)に移すとその人そのものとなる。その人形に五寸釘(5センチと違うしね。15.15センチ)を任意の場所に打ち込むのです。考えたら藁(わら)である必要もないか。最近、藁なんて素材は都会では手に入らないしね。ネットで「丑の刻セット」なんてのも買えるけど。
ただ「人を呪わば穴二つ」という言葉がある。
自分にも悪念が還ってくるということ(結界をはるという高度な方法もありますが)。
結局、対象と自分・・・墓穴が二つ必要になるということです。

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昔の「風の神送り」なんかも川に流しますね。
「弱みにつけこむ風の神」というやつね。
「夜網(よあみ)に付け込みませんけど」(これをわかる人はおそらく少ないか・・・jyugemuさ〜ん!)

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この時に作られた人形が次第に精巧なものとなり、やがて雛人形になり、雛祭として発展してきた。
この流し雛は、その原形ともいえるものなんです。
いま、みたいにお雛様を飾るのは江戸もかなり後半になった頃からなんです。
庶民レベルは、おそらく戦後(太平洋戦争後)かもね。
※本日の写真は、昨年の下鴨神社の流し雛

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↑長久堂「ひなあかり」
「あかりをつけましょ ぼんぼりに〜♪」のぼんぼりの形ね。

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「よく似たカンチョウ〜のぉ〜白い顔〜♪」
幼稚園の時、先生の制止を振り切り「カンチョウ〜ッ!」と叫んでいたな・・・。

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↑上用、赤こしあん

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↑長久堂「貝合せ」
曲線がなんともかわいいでしょ。

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↑こなし、備中白こし
※備中は、岡山産の白小豆のこと。栽培が難しく、高価で収穫量が少ない豆。
白あんは、白いんげんでつくるの普通ですが、希少価値のある白小豆はブランドなんです。白いんげんと違い、爽やかな風味なんです。
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