品格を養う [風景]
顔や体形のつくりは生まれつきなので仕方ない部分がある。
でも年を重ね、単純に老いるというのでなく
ますます魅力的になること、すてきな雰囲気を醸し出すということは可能であろう。
もうかなり前にテレビで観たことを思い出す。
パリのファッション界のトップモデルとして成功した人へのインタビューだった。
「トップモデルになるための条件とは」
こんなことだった。
1.歩きかたがきれい
2.美貌
3.長身
4.その人が漂わす品のある雰囲気
難しいですね。
2と3は絶望的だ。
1は訓練次第かな。
4ならなんとかできそう。
番組中で「品ある雰囲気をつくるのにその人が心がけていること」というのがあった。
「心がけとして、いい映画やいい絵を観たり、音楽を聴くこと。また、いいレストランに行って、ひとりで悠々と食事ができる自分になる」
これは、核心をついているかも。格式のあるホテルやレストラン(少なくなった)のイスに、たったひとりですわり、おどおどしないで堂々とメニューを組み立て、またわからないことはわからないとして、お店の人に聞いたりする。
そしてサービスの人間(プロは少なくなった)に観られながら、美味しくいただく。写真を撮るなんてとんでもない下品な行動ねっ!(すんません)
人がモノを人前で食べるというのはかなり恥ずかしい行為。
最近はそう思う人は少ないかな・・・。
テレビでお嬢さんが上を向いて飲み込み「うま〜い!」「やばい!」というのは本当に「ヤバい」ことを招き寄せます。
きっと言霊(ことだま)の怖さを知らないのだろうな。
威張った人は威張った人の雰囲気、おどおどしている人はおどおどした雰囲気、愉しんでいる人もまたその雰囲気——それは、なかなかつくろったり、装ったりできるものではなく、その人の、全人間性というようなものが滲み出てくるもの。自然体で食事をするのは至難の業。
テレビを観ていてもいい顔をして食べる人はきわめて少ない。
自然体でないからだろうな。
どうでしょ。いつも食べるときにそういう心がけで食事をしてみてはいかが。
昔、お姫さまがカツ丼を食べるのを目撃したことがある。現代でも昔の大名の子孫がいる。世が世なら・・・という人ね。その方がなんとカツ丼を食べた。
でもね。カツ丼でも品よく食べていた。ちょっと感動しましたよ。
だからどんなものでもいいのです。高級なものを食べる必要はない。
つれづれわぶる人は、いかなる心ならん。まぎるるかたなく、ただひとりあるのみこそよけれ。(『徒然草』第七十五段)
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↓本日(3月24日)のベランダからの桜。今日も一日雨模様。ちょっと開花のスピードが遅くなるかな。
きれいな桜ですね・・・・
品格を得てるとしになっていますが、
なかなか難しいですねえ。
心の中がオバタリヤンになっています。
今年も一杯綺麗な桜を見て、心を癒してみよっと!
by ami (2010-03-24 12:22)
>amiさん、こんばんは。
こういう桜なんかをみていると自然に品を感じます。
経験をしていく、歳をとっていくということは品を磨くということでしょうね。
そうなりたいとまず決心することから始めたほうがいいかも。
by 京男 (2010-03-24 20:25)