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花祭 [社寺]

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昨日4月8日は灌仏会(かんぶつえ)、お釈迦さんの誕生を祝う仏教の行事。
旧暦の4月8日に生まれたという伝承に基づく。降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)、花祭(はなまつり)の別名もあります。
雨が降る前に速攻で清水寺に行きました。

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↑清水寺の桜は来週が見頃かな

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「ドン、ドン、ドンドンドン〜チャンチャチャチャンチャン、チャンチャチャチャンチャン〜♪」
↑なんのことかわからんか・・・フォルクローレの「花祭」のつもりでした。
早よ誰かつっこんで止めて・・・。

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お釈迦さんは、生まれてすぐに歩いて、右手で天を差し、左手で地面を差し
「オギャー、オギャー、ギャギャ、パプパプ〜」
大人の言葉に直すと「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ・ゆいがどくそん)」
意味はこうです。

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天上——「この天上に人間を支配するような神はいません」という意味です。
天下——「この地上においても人間を堕落したり人間を誘惑したりする悪魔はいません」という意味です。
唯我——「ただ私一人(いちにん)がここに存在しております」
独尊——「尊というのは、他のものに頼るのではなくて、私が私の心に向かって解決して行かなければいけない私一人がおります」
この一人が、身口意の三業といいますますけれど、「何を行い、何を話し、何を思ってきたのか」このことだけが中心なのです。
ということを「天上天下唯我独尊」という言葉の中に凝縮されております。
色んな解釈があるかもしれへんけど、この解釈が一番好き。

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お釈迦さんがこう言わはったのに、後世の仏教関係では、仏像を拝む。
本当なら鏡を見るだけでいいのに。
不思議です。

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この小さな仏像はお釈迦さんが生まれた時の姿を表現しています。
これに小さな柄杓で甘茶をかけます。

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↑祇園の仲源寺(別称目疾地蔵、目に病気に御利益があるそうです)

お釈迦さんが生まれた時に、産湯を使わせるために9つの龍が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来そうです。

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↑奥で御詠歌をうとたはった

甘茶は、アマチャヅルの若葉を蒸し揉み、乾燥させ(日本茶の製法と同じやね)それを煎じて作る。
生薬的にいうと、抗アレルギー作用、歯周病に効果があるそうです。
よく普通のお茶や麦茶に砂糖をいれるところもあるらしいけど、それは間違い。

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↑4月9日ベランダ桜。「おまえら!雨に負けるんじゃないよ!」(仲間由紀恵風に)もうちょっとしたら雨は止みますからね。父親ゴルフどうしたろう・・・。

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
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はまひるがお

花祭りと言えば子供のころを思い出します(戦前ののどかなころです)。
小学校の側に天台宗の寺があり、4月8日には、先生に引率されて、お釈迦様に甘茶をかけに行きました。その寺のお坊さんは学校の有力者だったらしく紀元節とか天長節とかの学校の式には、綺麗な袈裟を着て来賓席に座っていました。
by はまひるがお (2011-04-09 11:27) 

京男

>はまひるがおさん、こんいちは。
クリスマスはするのに花祭りはしませんね。
なんのことかわからない人も多いし。
私も高校が仏教系でなけらば知らなかったかも。
by 京男 (2011-04-09 16:43) 

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