三門から眺めてみた [社寺]
まだ東福寺三門です。
三門の上は、とても気持ちいい風が吹いていた。
楼上内部の須弥壇(しゅみだん)の宝冠釈迦如来、左右に月蓋長者、善財童子・十六羅漢像さんたちにも挨拶し、その後、ずっと風景を楽しんでいた。
色んなものが見えてくる。
これは三門正面縁の大額「妙雲閣」。
筆は足利義持(1386〜1428)のもの。
この足利義持は、政治的にはもうひとつだったけど、詩画、田楽、猿楽のプロデュースをしていたらしい。この書もきっとどこかに自分の書を残したかったんだろうな。
現在国宝に指定されている如拙筆の「瓢鮎図」も義持の発案・指導によって描かれた。
ちなみに、この「瓢鮎図」は、妙心寺塔頭・退蔵院にあります。
この「瓢鮎図」というのは、瓢箪で鮎を押さえるという禅の公案を絵にしたもの。
↑この絵が「瓢鮎図」
絵を見たらどうみても鮎じゃないない。
調べてみると瓢箪で鯰を押さえるという禅の公案を描いたものです。題は、鮎とありますが、これは中国では鯰のことです。鯰という字は、日本特有の漢字なのだそうです。ちなみに、鮎を中国では香魚というそうです。
そういえば、宮本武蔵の刀の鍔が鯰です。
きっとこの公案に因んだものなんだろうな。
「剣の道は、ツルツル、ヌルヌル・・・」な、なんちゃって。
ツルツルしたものでヌルヌルとしたものを捕まえる・・・・
そんあことを考えていたから、義持さん、風呂場でお尻の傷を掻きむしって感染症にかかり、重態に陥り亡くなった。
なんか悲しい最後やな。
↑こんな木の装飾がいっぱい
東福寺三門の話からはずれてしまった。
すんませんな〜。
↓レンズのカタログみたいな3カット
↑同じぐらいの高さかな。違和感いっぱいの京都タワー
三門で特徴ある飾り。
花かなんかかな・・・。
よく見ると風格あります。
さて地上に降りるとします。
船の中みたいな階段です。
降りる方が怖いですよ。
Twitter→@kyo_otoko
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