ゆっくりしいや [風景]
これは、たぬきうどんを食べた後の話。
祇園の巽橋近辺を川沿いに歩いていた。
なぜか、あまり人がいなかった。
↑吉井勇の歌碑「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕の下を 水のながるる」
「かにかくに」という言葉は「とにもかくにも〜恋しい」といった意味合い。祇園では11月8日に「かにかくに祭」といった吉井勇を偲ぶ会があります。
「おいおい、わかったか?」と声が聞こえた。
「?」
別に声が聞こえたわけじゃない。
そう感じただけ。
そうやね、そろそろ松葉杖なんかで歩いている意味を考えないとね。
歩きながら観じました。
いままで何をするにも急いでいたかも。
それが潜在的にストレスになっていたかも。
歩く速度を変えただけで、見えてくる景色が変わる。
いままで見逃していた宝物のような風景が徐々に見えてくる。
自分の周りの人たちに、支えられていること。
家族にも支えられていること。
本にしても、一冊30分から2時間で読んでいた。
いまは、一冊何十日もかかる。
でも大切なことを読み取れるようになったかもしらない。
字面を追うのではなく、大意や意図を観じることの大切さ。
高校ぐらいから毎日一冊読んでいた本はすげて、頭の中に入っていると自身を持て。
知識の量ではなく、智慧の質や深さを大切にせよ。
大切とは「大きく切る」と書く。思い切って捨てなさい。
自信を持ちなさい。まず自分を信じなさい。
いままで奇跡的に生きてきた恩をすこしでも返す必要がある。
そのために生きよ。
急がなくてもいい「ゆっくりしいや」道は拓ける。
堂々とゆっくり歩め。
お宝が身の回りにいっぱいあることに気付け。
そのお宝をみんなに分けることで増えていくものだ。
それと生き方としては「いまとここ(Now & Here)」に集中する。
未来でも過去でもない。
そうして初めてその人間の実力がでる。
「善哉善哉栗善哉♪」
そんなことが頭の中に浮かんだ。
辰巳大明神(辰巳稲荷)という狸に化かされたのかな・・・。
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