歩みが遅くても、自分を信じ、歩み続ける [和菓子]
先週後半、ひたすら手作業をしていた。
やってもやっても終わらない。
メガネをかけることも許されないほど、細かい作業。
神経を集中する、しかも素材がナノレベルなので息も出来ない。
金箔を扱う時ってこんな感じなんだろうな。
時間の制限があるので、ランチなんかも食べる時間もない。
でも頭の大部分と耳は空いているので過去の音声をひたすら聞いての作業だった。
明治時代の人ってすごいと思う。
また会いたいな・・・。
そういえば天風さんは、黒谷さん(金戒光明寺)で講演しておられたから幼稚園ぐらいの時にすれ違ったことがあるかも。
黒谷から真如堂あたりは遊び場所だったしね。
いまの幼稚園の子供たと違って行動範囲が広かったんですよ。
碑があるらしいから近いうちに黒谷さんに行ってみたいと思った。
いろいろ考えながら果てしない手作業をしていた。
やってもやっても終わらない。
人生みたいだな。
諺が二つ頭に浮かんだ。
◆涓滴(けんてき)岩を穿(うが)つ
「涓滴(けんてき)岩を穿つ」とは、わずかなしずくも長い間には岩に穴をあけてしまうことから、わずかな力でも続けて努力していれば、やがて実を結び、成功するということのたとえです。「涓滴」とは水のしたたり、しずくのことです。
「雨だれ石を穿つ(うがつ)」ともいう。
↓こんなのあるかも。
「点滴京男の腕に穴をあける」
京男の腕は血管が探しにくい。
新米の看護師さんは、ブツブツと針をささはります。
↑京都鶴屋鶴壽庵「御所の春」
↑きんとん、粒あん
◆愚行山を移す
村の間に立ちはだかり、交通の妨げになっている2つの高い山があった。
愚行という人は山を平らにすれば人々の生活に大きな利益があるだろうと言った。
このときの年齢は90歳。
彼がこつこつと作業を始めていた傍らで、村人は彼の途方もない企てを馬鹿にしたが、「たとえ私が志半ばで死んだとしても、子供が残り、子が孫を産み、孫も子を産む。このように、山はこれ以上大きくならないのに対し作業を作業を続ける人は尽きることがないので、平らにできないことはないはずはないだろう」。
村人は返す言葉がなかった。
愚行の誠意に感心した天帝は2人の神に命じ、山を動かせた。
続けているといつか必ず到達する。
後は「自分を信じる」こと。
意外とこんな単純なことをしていない人が多い。
それと「自分を愛すること」「自分を尊敬すること」
↑長久堂「鴨川千鳥」
そしてどんなことでもいいから続けること。
「平凡なことを毎日続けて行くのが大切
平凡がもっとも非凡である」
↑こなし、赤こしあん
作業が終わったら3日過ぎておりました。
背中がカチンカチンになりましたよ。
※身体をほぐすために散歩。生菓子を買いました。
Twitter→@kyo_otoko
大変そうなお仕事お疲れ様でした。
終わって良かったですね。
継続は力ですね。
by keiko (2012-01-22 12:59)
>keikoさん、こんにちは
昨年の八月末に同じような作業をしていて、意識不明になり、救急車で運ばれた経過があるのでちょっと緊張の作業でした。
継続することは大事ですね。苦痛なことでも必ず終わるし、後から「あれがあったからいまがある」とわかる時がくると思いますね。
中途半端なら気づくまでの時間が長くなる。しっかりやることです。
by 京男 (2012-01-22 15:16)