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久しぶりのおかめさん [社寺]

久しぶりに大報恩寺 (千本釈迦堂)に行った。
最近、あまり行ってなかった。
年末の大根炊きの頃によく行った。それか節分の時かな。

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大報恩寺は、真言宗智山派の寺院。山号は瑞応山。本尊は釈迦如来。千本釈迦堂と通称される。霊宝殿は新西国三十三箇所第16番札所で本尊は六観音である。おかめの物語や、12月の風物詩である大根焚きで知られる。また、智積院能化の隠居所として護持された。

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↑これが本堂

おかめのモデルがいたのは鎌倉時代と言われています。
このお寺は、おかめさんと縁が深いお寺。
時代は、鎌倉時代初期に話。
「長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)」という名大工がいました。彼に仕事が舞い込んだ。
その仕事とはおよそ800年前に創建された京都最古の木造建築である国宝「千本釈迦堂」の建設でした。彼にとり、一世一代の大仕事です。
ですが変えのきかない支柱の4本のうちの1本を短く切ってしまったのです。支柱となる大木はもう用意ができなく、高次はどうすれば良いかわからず三日三晩悩みに悩んで、どんどんやつれていきました。
するとその様子を見かねた妻が、「あんた、私に妙案がございます。短く切った柱に合わせ、他の3本も短く切ってはいかがでしょうか?」とアドバイス。この妻がおかめさん。

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↑阿亀桜

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↑おかめ塚

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で、なんとか完成した。
完成の宴会をして居る時、おかめさんが自殺したという事件が起こる。
昔は、妻が夫に仕事のアドバイスをするなんて許されない。
でも・・・図面と出来上がった建物と違うのがバレますよね。
今なら、旦那が自殺するでしょうね。残ったおかめさんが社長になり、おかめ建設を創業。以後栄えたという話になるのにね。

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↑稲荷社

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↑お百度ではなく「千度石」

おかめさんと同じようなお顔の人に「おたふくさん」という人がやはった。
おかめさんは、飛騨の人?だったかも。
おたふくさんは、京都市内の出身。
時代は、江戸時代ね。京の都にお福さんという娘さんがいた。お福さんは、貧乏な家の娘さんでした。
偶然すれ違った男性に声を掛けられます。実はその男性は福助人形で有名な「叶福助(かのうふくすけ)」でした。京男のアイコンのモデルです。叶福助は江戸時代に呉服屋を営んでいた主人で、一代で巨万の財をなした京都の大金持ちだった。
彼は、「結婚したいけど、よろしおすか?」と言った。お福は「はい!」と二つ返事。で、玉の輿に乗りました。
昔は、お福さんは、美人だった。前の話のおかめさんも同じ。
いまなら女芸人向きのお顔立ちだんですが・・・。
美の基準というのは、面白いものですね。

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↑鳥居が随分傷んでいる

これからは、おたふくさんやおかめさんのような人が美人になるかも。
紫式部や清少納言も同じ顔立ちだったと思う。
現在の美人顔は、韓国整形顔的なのがいいとされる。
でもこれからおたふく顔に整形する時代が来るかも。

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↑布袋

和田竜氏の小説『村上海賊の娘』でも、美醜の基準の話しがでてくる。時代がかわれば美醜の基準は変わる。いまは、だめだと思われている人、これからがチャンスかも。(笑)

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タグ:社寺 京都
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