SSブログ

オマイリヤス [京ことば]

P1260409.JPG

昨日の話です。家の近くの新日吉神宮(いまひえじんぐう)に行きました。
普通は、読めんでしょ「しんひよし」と読んでしまいますね。
昨日の新熊野神社(いまくまのじんじゃ)も同じ。
「新」というように滋賀県の坂本にある日吉山王神社より神さんをお迎えし祀った神社。
坂本の方は、「ひよし」と読みます。
なんでやねん!
ようわかりません。

P1260406.JPG

行くとき、楼門あたりでおばあさんとすれ違いました。
おばあさんが「オマイリヤス」と言わはった。
この「オ〜ヤス」という表現は京都の表現です。
敬語助動詞というやつね。「〜ハル」「〜ドス」も仲間かな。
「オイデヤス」「オコシヤス」「オクレヤス」「オキバリヤス」というように使う。
高い敬意を示します。
なんか懐かしかった。

P1260404.JPG

ということで詣りました。
いま本殿は改装中なので覆いがしてあります。
時間が早かったのか人気がない。

P1260393.JPG

この茅の輪
茅の輪をくぐる時の唱え言葉を唱えます。
動画は省略しましたので各自下記のように唱えてください。
「水無月(みなづき)の夏越(なごし)の祓(はらえ)する人は 
 千年の命のぶというなり」


↑2回目の再生する時、緑の▲を押すとうっとうしいCMが流れます。
上の小さい「再生」の▲を押しましょう。

P1260401.JPG

P1260399.JPG

さて、これで半年分の穢れはとりあえず、初期化されました。
年末までつっぱしるぞ〜!
新日吉神宮地図
nice!(10)  コメント(18)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ばったり床几 [京ことば]

これなんかわからはります?
京都の古い地区を歩いていると見かけることがあるかも。

町家の表の入口のわきに取りつけられた脚が折たたみ式の床几(しょうぎ)。
商品を並べたり、腰をおろしたりしたもんなんです。

家の軒下などに設置され、止め金をはずして下ろすと床几になる。
バッタリは、上げ下ろしするさまの擬態語なんです。

そういえば「ハッタリ」という言葉もあるな。
京都のことばでは、「大げさに言ったり、ふるまったりすること」
「あいつの言うことは、ハッタリやし、気いつけや」
なんていいます。
なんかテレビを観ていたら、ハッタリのお人が多いね。


nice!(12)  コメント(23)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

京福嵐山線の駅名 [京ことば]

昨日の続き。
嵐山へ行く時は、四条大宮駅から京福電車嵐山本線に乗っていきます。
200円でいけるのがうれしい。
しかも、路線が実にいい雰囲気なんです。

〈問題〉
さてそこで問題です。
嵐山本線の駅名が難しい読み方をする駅が結構あります。
さていくつわかりますか?
四条大宮〜西院〜三条口〜山ノ内〜蚕ノ社〜太秦〜帷子ノ辻〜有栖川
〜車折〜鹿王院〜嵯峨駅前〜嵐山

〈解答〉
◆四条大宮(しじょうおおみや)/京都市内を東西に走る四条通と、南北に走る大宮通が交差するところにあるのでこの名前がついている。周辺/二条城、壬生寺、神泉苑。
◆西院(さい)/平安時代初期の833年、淳和天皇が佐比(さひ)大路と四条大路が交差する付近に造営した離宮を、京都御所から見て西の方角に当たるため、「西院」と呼んだことが地名の起こりと言われている。周辺/高山寺。
※うしやのはるまきさんより「西院(さいいん)」ではなく「西院(さい)」と読むのではとご指摘をいただきました。その通りです。私、阪急の駅と勘違いしていました。おはずかしいかぎりです。
◆三条口(さんじょうぐち)/平安京の三条大路の西の入口、現在の西大路三条にあります。「口」とは「入口」の意味で、三条大橋が都の「東の三条口」であったのに対し、西大路三条付近は「西の三条口」でした。周辺/春日神社・淳和院跡・還来神社(もどろきじんじゃ)。

◆山ノ内(やまのうち)/比叡山延暦寺の飛び地境内(山内)であったため、山ノ内と呼ばれています。周辺/猿田彦神社・山王神社・西本願寺別院角坊別院。
◆蚕ノ社(かいこのやしろ)/北に隣接する木島神社は、奈良時代以前に創建されたと言われる古社で、境内に日本に養蚕を伝えた秦氏ゆかりの養蚕神社、通称「蚕の社」があることから、こちらの呼び名の方が有名になった。周辺/木島神社(蚕の社)・龍翔寺の森。
◆太秦(うずまさ)/古代の渡来人・秦氏の本拠地であったことからこの地名となった。周辺/広隆寺・東映太秦映画村・三吉稲荷。

◆帷子ノ辻(かたびらのつじ)/9世紀の中ごろ、嵯峨天皇の后・壇林皇后の葬列がこのあたりにさしかかった時、折からの強風で、棺にかけられていた帷子(単衣の絹衣装)が舞い落ちたというさびしい伝説がもとになったなど、いくつかの説があります。周辺/蛇塚古墳・松竹京都映画撮影所・ 仲野親王高畠陵。
◆有栖川(ありすがわ)/西を流れる有栖川にちなんだ駅名。周辺/斎宮神社。
◆車折(くるまざき)/車折神社の境内北側の入り口に駅があり、神社名から名づけられました。「車折」の由来は後嵯峨天皇が大堰川に御幸された時、この社前において御召車の車軸が折れ動かなくなったので「車折大明神」の神号を賜り以後車折神社と称する。周辺/車折神社・芸能神社・ 寶樹寺。
◆鹿王院(ろくおういん)/嵯峨禅苑の一つ鹿王院の近くに位置するために名づけられました。周辺/鹿王院・曇華院・斎明神社。
◆嵯峨駅前(さがえきまえ)/嵐山地区を含むこのあたりの地名「嵯峨」は、平安文化の基礎を築いた嵯峨天皇にちなむものです。周辺/トロッコ嵯峨駅・長慶天皇陵・安倍晴明の墓。
◆嵐山(あらしやま)/全国屈指の名勝・嵐山。シンボルの渡月橋は、亀山上皇が行幸の折、「くまなき月の渡るに似る」とたたえたのが名前の由来と言われています。周辺/大本山天龍寺・虚空蔵菩薩法輪寺・清凉寺(嵯峨釈迦堂)。


nice!(10)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

アジナイ [京ことば]

「アジナイ」とは、「まずい」こと。これは食物に関して使う。
きっと「味が無い」から転じているんと違うかな。

「あそこの鯖寿司は、アジナイナア。びっくりしたわ。あれでも最近本にタント(たくさん)載っているいうて威張ったハルそうやし」という風に使います。
食べてすぐに言う場合は、「アジナ!」と短縮して言います。

昔、美味しかったとこが、急に不味くなることがあります。そんな時は思わず言ってしまいそうになりますね。
なんやアジケナイ状況やね。
この場合の「アジケナイ」もよく似たような言葉。
「さびしい」とか「もの足りない」というような意味で使います。
食べ物そのものには使いません。
「なんやこの服、アジケナイ柄やな、色もモッサリしてるし」とか「独りでご飯食べてアジケナナイ?」などと言う風に使います。

上の写真のお菓子(総本家駿河屋、秋菊)は美味しオスエ。


nice!(3)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ヨロシ オアガリヤス [京ことば]

もしあなたが京都以外の人で京都人の家でお昼をごちそうになったとします。
料理を前にあなたはきっと「いただきます」というと思います。
その時、その家の人が「ヨロシ オアガリヤス」といわれるでしょう。
意味は「どうぞ、おあがりください」です。
京都人の場合なら「いただきます」のかわりに「ゴッツォ、ヨバレますワ」となります。
それと食後に「ごちそうさまでした」といいますね。
その時「ヨロシ オアガリヤス」と言われます。この場合は、「お粗末さまでした」という意味になります。
京都人の場合は、「オーキニ、ゴッツォーハンドシた」その家の人が「ヨロシ オアガリヤス」となります。
「ヨロシオアガリ」と略す場合もあります。その家のお風呂に入った時も「ヨロシオアガリ」となります。


nice!(3)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。