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鉾建て [風景・和菓子]

広東料理の続きは明日にして、本日は「鉾建て」の写真。
昨日は鍼灸治療の日でした。
終わってから、食事をし、買い物をしている時、鉾建ての状態に出っくわしました。

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↑長刀鉾の骨組み・・・この状態が私は好きです。

そうなんだ。
もう、祗園祭なんだ。
もうこの辺りに行ったらだめなんだ。
地元の人間としては、できるだけ雑踏を避けたいのです。
これから二週間は、近づかないようにしないとね。

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昨日自宅に帰るタクシーの運転手さんと話していました。
祗園祭というと京都市民はすべて関係していると思われますよね。
違います。八坂神社の氏子でない場合が多いのです。
だから、祗園祭と言っても無関係な市民も多い。
自分の住んでいる神社のお祭りの方が優先するのです。
例えば、伏見稲荷大社の氏子だとしたら、伏見稲荷大社の祭を優先します。
大部分の市民にとって「祗園祭」は無関係なんですよ。
市民なら応援しないと・・・と思うでしょ。大部分の人は「あそこは、お金をいっぱい持ったはるさかい別に私らが応援する必要はない」というのが本音。
葵祭なんかでもそうです。
あれは、上賀茂神社と下鴨神社だから・・・となります。
誰がお稚児さんになっても、斎王代になっても関係ないのです。

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交通規制に巻き込まれたり、人ゴミに巻き込まれたりしないように暮らします。
だから宵山なんかには、近づきません。
京都人は、「ややこしい」ことが嫌いなのかも。
だからキュウリだってバリバリ食べます。鱧はあんがい嫌いだったりします。
「ええ〜っ!」でしょ。
そんなもんなんです。

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↑塩芳軒「水ぼたん」

最近、京都市の社寺は、観光的にチャラチャラしすぎだと思います。
神事、仏事というより観光的な見世物に力を入れすぎる。
もちろん生き残らないといけないからしかたないとは思うけど・・・。
でも、本来の役割は観光でないように思いますね。
行事が多すぎると麻痺してくる。
観光客に媚びるのはいいことじゃないように思う。
もうすこし品格を持ってほしい。
「観光客は神様仏様です」と神社やお寺が思わない方がいいと思います。
なんか下品なんですよ。社寺が。

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↑くず製、白あん

錦市場だって昔は「京の台所」と言われていたのです。
いまは、屋台村みたいな状態。飲んだり食べたりしながら観光客が歩いている。
京都市民が買い物をする余地はないのです。
大阪の黒門市場だって同じような状態らしい。
京都市全体がテーマパーク状態になってきている。
それでいいのかな?

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↑久しぶりの京男製麻婆豆腐、自分でつくるのが一番好きかも。

そんな風に、最近感じるようになっていますね。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村 肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/26
  • メディア: 単行本


↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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