稲荷には2種ある? [社寺]
↑興雲庵
ここは、建仁寺塔頭※・興雲庵(こううんあん)。
この寺は、陀枳尼尊天(だきにそんてん)俗にいう豊川稲荷をお祀りしている。
稲荷ってあの狐の・・・と思うでしょ。
違います。
伏見稲荷は、伏見稲荷大社で神社。宇迦之御魂大神はか4柱、宇迦之御魂大神は、女神なんです。神様の食事を賄う神、お使いが狐なんです。狐は尻尾が稲穂に似ているから狐らしい。だから狐が神ではないのです。
豊川稲荷は、お寺系なんです。陀枳尼尊天は、狐に乗った女神なんです。元々は、インドの人肉を喰う魔女で、仏教に改心し、守護する存在。
※塔頭/塔頭(たっちゅう)は、禅宗寺院で、祖師や門徒高僧の死後その弟子が師の徳を慕い、大寺・名刹に寄り添って建てた塔(多くは祖師や高僧の墓塔)や庵などの小院。
だから同じ稲荷と勘違いする人がいるのです。
同じだと思って、伏見稲荷系の社で願掛けをしていて、同じだと思って豊川稲荷で参ったら、エライことになっていく。
豊川稲荷は、願いを強力に叶えてくれるけど、付き合い方を間違うと困ったことになる。そういう例を聞いたことがあります。
だから、丁寧にお付き合いをお勧めします。
お寺でも、宇迦之御魂大神の稲荷だったりする場合があります。
この当たりがとても紛らわしい。
真言立川流も豊川稲荷系だと思います。
日本の宗教は、習合がすごくて訳がわからない状態です。
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko