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京都御苑におられる神様は女神が多い [社寺・和菓子]

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↑白雲神社

ここは、京都御苑内にある白雲神社。
京都御苑内には、神社が三社ある。
北から「白雲神社」「宗像神社※」「厳島神社※」です。
どれも気付かずに通り過ぎてしまうような小さな神社。
でもどの神社も由緒ある古い神社なんです。
※「宗像神社」は、宗像三女神(多紀理比売命、多岐都比売命、市寸島比売命)が主祭神。
※「厳島神社」は、市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命の宗像三女神が主祭神。同じ宗像三女神なのに名前が違うのはなぜだろう?『古事記』『日本書紀』の差なのかも。いずれにしても、天孫との関係は深い女神さんたちです。

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↑絵馬は「琵琶」が描かれている。音楽系が得意なのかも。

本日の白雲神社は、京都御苑西南の梅林の近くにある小さな神社です。
森に囲まれていて、知らない人は歩いていても気付かないかもしれません。

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↑本殿

この神社は、貞応三年(1224)に、鎌倉初期の公家、西園寺公経(藤原公経)が、現在の金閣寺の付近に西園寺を建立した際、妙音堂というお堂を建てたのが始まりで、江戸時代に、西園寺家の邸内に移築されて西園寺家の鎮守社となりました。

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↑蛇が三つ巴になっています「三つ巴紋」。蛇は、弁財天のお使いなんです。特に白蛇は大切にされている。勾玉というのがありますね。あれは、蛇を形だっているともいわれています。それが三尾ですからパワーがあるのです。しかも右回り。

祭神は、妙音弁財天と称する市杵島姫命で、西園寺家は、琵琶の宗家のため(例えば、冷泉家は歌、四条家は料理、五条家は相撲など、公家が諸芸の宗家とされていました)芸術神として祀っていたのでしょう。

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明治以降、西園寺家は東京に移り、妙音堂は白雲神社と改名されて現在に至ります。現在も、「御所の弁天さん」の名で親しまれている。ここにいると結構、お参りの人がきますよ。
音楽系の人にお勧めの神社かも。

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↑俵屋吉富「菊日和」

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↑薯蕷、黒こしあん

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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昭和は遠くなりにけり [食]

来年、新しい元号になる。
「平成」という時代は、1989年から30年続いた。
その前の「昭和」は、1926年から64年続いた。
我が家の子供も平成生まれがいます。後は昭和生まれ。

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↑昭和が建っている感じがしますね

今週、歯の定期検診と歯磨きのため歯科医院に行く。
結婚当初の時、通っていたからいまの家からは遠くなっている。
この歯科医院は、治療をあまりしていない。
ただ、定期検診のみが多い。
でも歯科的な問題発見は指摘していただいている。
親知らずを抜いたり、昨年のように歯の根がヒビが入ったり、ややこしい治療は別の病院なんです。なぜかそういう風に棲み分けをしている。

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↑中はもう昭和です

今回も無事終わり、食事となる。
久しぶりに本日の洋食屋さんに行く。
このお店、入ると昭和に逆戻りします。
昔から変化していないのでしょう。
このようなお店は、昔たくさんありました。
それがダンダン少なくなってきている。

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↑ハンバーグ定食

喫茶店もそうですね。
純喫茶なんて絶滅危惧種となりました。
「プリン・ア・ラ・モード」なんて憧れのメニューだった。
もっともいまは食べない種類のメニューですが。
洋食なんかも、フライ物がだんだん受け付けなくなってきた。
ヘット(牛脂)で揚げたメニューに、ヘットを使って作るドミグラスソースをかけたハンバーグなんかも、ダンダン受け付けない。
洋食メニューで食べるのは、ポークチャップやチキンチャップになってしまった。
チャップ系なら衣が付かないですからね。

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↑美しいでしょ

今回は、珍しくハンバーグを食べてみました。
次回、父親を連れてくるための下見としてなんです。
お料理が来た時、私の目には加工したように見えた。
一瞬タイムスリップしたような不思議な感覚でした。
急性白内障?と思った程でした。
加工してない写真をご覧になってそう思いませんか?
不思議な感覚でしたよ。

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このお店、ずっとテレビがつけてあります。
背後で(後ろにありました)内容がよくわからないまま、食べていた。
そのBGMも昭和の香りを演出していました。
面白いですね。
こういうお店、まだ京都市内に残っているかも。
ここ二十年ぐらいで急速になくなってきています。
これが懐かしいと思う世代もなくなってきている。
昭和という時代は、とても遠くになりました。

和菓子

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  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
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タグ:京都
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秋色 [風景・和菓子]

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今日の落ち葉、綺麗に感じました。
なぜなんだろう?
秋という配色ですね。

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意図して落ちてないのですが、何故か調和がとれている。
落ち着いた気分になります。
色合いなんだろうか?

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他の人から見たらそうでもないのかも。
外人なんかからすると美しく感じないかも。
虫の声でも雑音として聞こえるらしいしね。
やっと夏が終わり、ようやく秋になってきた。
うれしいな。

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↑紫野源水「有平糖」

秋冬男の私には、嬉しい季節。
鍋物も美味しいしね。
来年同様ちょっと野菜が高いのがネック。
でも頭数が減ったから、気にならないか。
そういえば鍋を炊きながら食べたことがない!
我が家は、相撲部屋のようにドンと作ってひたすら食べるパターンでした。
具は早い者勝ち状態。

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そういえば最近「おでん」を作ってないかも。
具材を集めるのが大変。
このまま書くと話しが逸れそう。

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秋色に戻します。
写真の有平糖、いいでしょ。
食べるのが勿体ない。
しばし、見とれてしまう。
繊細な飴です。

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色合いも素晴しい。
これを作るには相当技術が必要でしょう。
食べるのがもったいない。
といいながら、撮影後いとも簡単に食べてしまいました。
口の中に入れるとフワッと消えてしまいます。
不思議な飴です。

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  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
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爪痕 [風景・和菓子]

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↑京都御苑、秋の雲ですねぇ。

先日、四ヶ月に一度の歯磨きに行った。
今年の夏は、歯科的に何の異常もなく過ごせた。
歯と歯茎の間もオール2ミリに戻っておりました。
春の時は、一箇所だけ歯の根元がヒビの箇所に菌が入り混み、数年かけて広がり膿が出て来た箇所があり、その部分が4ミリぐらい隙間があいていた。
その箇所の歯茎が元の状態に戻っていました。
意識的にコラーゲンなんかを摂っていた結果だと思います。

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↑秋の色になってきている。

作業は、歯石を除去し、歯を磨いて終了。
次回は、来年の二月ぐらいになります。
父親を見ているので、歯だけは大切にしないといけないと思います。
油断は禁物ので、メンテナンスをしないといけません。
と言っても寝る前に30秒ぐらい磨くだけですけど・・・・。

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歯科が終わってから、京都御苑に行ってみました。
よく見ると台風の被害がありました。
それが本日の写真。

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こうやって見ると驚くほど根が浅い。
これでは、強風にあったら倒れますね。
あの台風21号は、京都市にとって久しぶりの本格台風だったようです。
もう今年は台風は来ないでしょう。
でも来年以降、ああいう台風上陸はあるかもしれませんね。
御所の樹木は意外と根が浅いようですね。
幹は太くて立派だけど、根が弱い。
見かけ倒しというやつかも。

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↑紫野源水「こぼれ萩」

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↑きんとん製(白小豆粒あん入)

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氏子は、うなぎを食べてはいけない!? [社寺]

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↑渋谷街道沿いに三嶋神社はある。右側の建物が建ってから、極めて神社は小さくなった。このあたりの揉め事は、京女の方が詳しい。

ここは、近所の三嶋神社。
大山祗大神(おをやまづみのおをかみ)
天津日高彦火瓊々杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)
木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
を祀ってあります。
大山祗大神は、木之花咲耶姫命のお父さん。
天津日高彦火瓊々杵尊は、婿です。

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↑「三嶋神社」という字の回りを二尾のうなぎが囲んでいる。

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↑絵馬もうなぎ

天津日高彦火瓊々杵尊が天皇家の始まりの神となっています。
大山祗大神には、二人の娘さんがいたのです。
石長比売(姉)と木之花咲耶姫命(妹)の二人です。
大山祗大神は、天津日高彦火瓊々杵尊のところに二人の娘を行かせはった。
でも石長比売(姉)が醜いという理由で送りかえさはった。
木之花咲耶姫命(妹)は、可愛かったから結婚。
お父ちゃんは、怒った!
「石長比売を添えたのは、天孫が岩のように永遠でいられるようにと誓約を立てたからで、石長比売を送り返したことで天孫の寿命は短くなるだろう」と告げた。
以来、天皇さんは、寿命が人間並の寿命になったという話です。

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↑「揺向石」高札

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↑揺向石

この後、天津日高彦火瓊々杵尊と木之花咲耶姫命と結婚。
子供がすぐにできた。あまりにも早かったので「俺の子やない?」と彼女に言った。
彼女は悔しくて、「もし火の中で子供を無事産んだら、あんたの子や」と言い、火の中で子供を産んだ。
おの火の中が富士山らしい。
それで生まれた子供を認知しやはった。
でもその結婚生活は長く続かなかった。
きっとお姉ちゃんの生霊が影響したのでしょう。

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↑本殿

だから、この神社でこの三人(三柱)の神が一緒に祀られるというのも微妙ですね。
ひょっとして揺向石って、お姉ちゃんの生霊が凝り固まったもの?
なら夫婦和合なんて、ちょっと辛すぎるかも。
安産というても、水中でなく火中ですから・・・。
子授けは、まあ効力があるかも。

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うなぎが神様のお使いというのがよくわからない。
この神社の氏子は、神の使いであるうなぎを食べてはいけないらしい。
我が家から、この三嶋神社と新日吉神宮と同じ距離かも。
ひょっとして氏子?
もううなぎは食べている。
新日吉神宮ということにしておきます。さるは、食べる習慣はないし、不便でない。

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↑小さいでしょ。昔は敷地が大きかったのです。でも建物をその敷地に建ててしまった。だから神社は小さくなった。社務所の方が大きいのです。

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↑社務所

石長比売さんは、京都の貴船神社の結社で祀ったはります。
見方にしたら長生きできるかも。
でも古事記の時代?の美的感覚は、現代と全然違うかも。
ひょっとして石長比売さんは、今の規準でいうと凄い美人かも。
なんかそんな予感がします。

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