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猿ヶ辻 [食]

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↑京都御苑、猿ヶ辻

鬼門ってご存知ですか?
建物を建てる時は、気にします。
鬼さんが出入りする方角のこと。
北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位、方角のこと。
丑や寅というのは、十二支で、方角を表しています。

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↑網の中に神猿がいます

京の都は、風水的なことで作られています。
方角で良くないとされているのが「鬼門」と反対側の「裏鬼門」
鬼門は、いまの方角でいうと「北東」、裏鬼門は「南西(坤、ひつじさる)」をいいます。
玄関が鬼門の家がありました。その家が完成した時、家長がガンでなくなった。その後、家の人が次々とガンになったりしました。

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↑ここからの写真は、食事した大徳寺一久。お庭も綺麗。

このようなことがあるので、そういうことに敏感だった御所では、鬼門がない?ということで鬼門の角を凹にしました。
それが「猿ヶ辻」なんです。それで写真のように猿がおさめっれています。
この(表)鬼門に対抗するため、日吉神社から神猿をもってきた。方角でいうと(表)鬼門の逆の存在なんだからかな?
そして「鬼門」の延長線上に比叡山があります。
そうやって鬼的なものから御所を守っていたらしい。

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↑大徳寺精進料理縁高盛

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↑これでも十分満足できます

その他、四神相応(しじんそうおう)というのもある。
北の丹波高地を玄武、東の大文字山を青龍砂、西の嵐山を白虎砂、南にあった巨椋池を朱雀とする対応付けが可能で、背山臨水を左右から砂で守るという風水の観点から正しく京都は四神相応の地であった。
でも南の巨椋池がすーさん一家によって埋められたので、京都市はだめになりました・・・。(笑)

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↑このお吸い物加減がいいのです

この猿ヶ辻で怪異な現象が起こったかというとそうでもない。1863年(文久3年)、尊攘派公家の姉小路公知がこの「猿ヶ辻」付近で斬殺された(朔平門外の変)があった程度。生きている人間の方が鬼より怖いのかも。

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本日のお料理は、大徳寺一久のものです。
このお店は、大徳寺納豆が有名なんです。
お料理は、精進料理。

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↑黒文字の側の丸いのが大徳寺納豆

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ここの吸い物の味は、すごいと感心します。
そういえば4月にも行く予定なんです。
こんな料理なら毎日でもいいな。
どうも最近、菜食気味です。

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タグ:風景 京都
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