SSブログ

玉串 [社寺]

DSC01583.JPG

さて、これで今熊神社の左義長の最後です。
これは「玉串(たまぐし)」、よう「玉串料」とかいう玉串。
一年中青々とした葉が茂り、神さまが宿るとされる榊の枝に、紙垂(しで)や麻を結び付けたものをいいます。
神前で「こんにちは、よろしゅうおたのもうします」と挨拶する時の印みたいなものです。

DSC01581.JPG

こんなんしはったことありますか?
神社で特別にご祈祷すると神様に挨拶というような意味で「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」をしますね。
結婚式やお宮参りや七五三、安産祈願、地鎮祭・・・なんかでやりますね。

DSC01851.JPG

私は、結婚式でやったかな?
やり方、わかりますか?
1.まず右手で、玉串の根元を上から持ちます。
2.つぎに、左手を葉先の下に添えます。
3.玉串を胸の高さに持ち、姿勢を整えます。葉先がやや高くなるように持ちましょう。
4.玉串を右へ回して、手前に根元を持ってきます。
5.「祈念」・・・「ありがとうございます」でいいでしょう。
6.そして所定の場所に根元を神様の方向に向けて置きます。

DSC01852.JPG

この後、左義長では、山伏さんが気合いをいれてくれました。
その後、御神酒とお下がり。

DSC01871.jpg

DSC01872.JPG
↑この後、暴れました・・・はないか。

ここで「あっ!アルコールアレルギー」と気付く。
この程度で倒れたらカッコ悪いですね。
まさか、バチはあたらんでしょう。
意識でアルコールを飛ばしました。

DSC01874.jpg

お下がりを受け取りお終い。
丁寧にされるのに頭が下がります。

DSC06202.JPG

お餅がこんなになっているのが今風ですね。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:社寺 京都
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

点火 [社寺]

DSC01783.JPG

DSC01784.JPG

さて、いよいよ点火です。
この左義長、下のちょっとした穴の部分に火をいれる。
するとすごい勢いで火が拡がって行く。

DSC01785.jpg

DSC01786.jpg

写真を撮る余裕もないぐらい早い火の回り。
気が付くと、恵方「西南西」に強引に引っ張られた。
これでは、今年の吉凶もくそもない。
無理矢理の恵方ですね。

DSC01787.jpg

DSC01789.jpg

この火の回る仕掛けはすごいと思いました。
危なくないもの。
見事というしかない。
火の粉もあまり飛ばなかった。

DSC01803.jpg

DSC01819.JPG

まだ燃えている時、参加者全員が般若心経を唱えます。
もちろん宮司さんも。
世の中の本質は同じなんだろうからいいのだと思います。
神仏習合というのはうごいと思います。

DSC01723.JPG

DSC01833.JPG

炎を観ていると炎といっしょに自分の穢れも昇華するイメージがすんなり描けるのはちょっと嬉しい。
綺麗に焼き尽くしてくれ、身心があたたかくなりました。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

火とつける [社寺]

DSC01600.jpg
↑左にあるのが火付けセット

この間の左義長の時、火は火打石や火打金で火を起こし、火口(ほくち)を使っていた。最近の家庭では、あまりやらないだろう。
そういえば、ガスも電池式で火がつく。

DSC01601.JPG

DSC01603.JPG

だからこの左義長の時、山伏さんが火を付けるのが面白く観ていた。
時代劇でも火を付けるシーンはないものね。
出かける時、おかみさんが

DSC01620.jpg
↑これは、箒ではありません。

火口(ほくち)を使う。火打石や火打金でカチカチとやるシーンはある。
でも火を付けるシーンはない。
馴れたら早く火がつくものですね。
でもガスライターは、偉大な発明ですね。
着火剤なんてのもある。

DSC01748.JPG

DSC01750.JPG

小さい時は、よく火を使って遊んでいたのを思い出す。
マッチで火を付けるのが嬉しくて・・・。なんか危ない少年みたいだ。
ロウマッチというのも憧れのアイテムだった。
何かとすぐに焚き火をして焼き芋とか、鴨川でとった魚を焼いて食べていた。

DSC01751.JPG

DSC01754.JPG

小学校の時は、石炭ストーブだった。
新聞紙と薪で火をつけるのが日直の作業。
私は、石油を瓶にいれて持って行っていたな・・・。
でも火打石や火打金で火を起こしたことはない。
縄文式のやり方ではやったことがある。
レンズで太陽光を集めて・・・もやった。

DSC01762.JPG

左義長の時、最後に火がついた瞬間、「拍手を・・・」という神主さんの声。
思わず参列の人が拍手喝采だった。(笑)
みんなが観ているから、ライターを使えないですからね。

DSC01769.JPG

さて点火です。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

清め [社寺]

DSC01669.jpg

まだ新熊野神社の左義長の写真が続きます。
まだ数日点火までいきません。すんません。

DSC01606.JPG

神社の行事をみていると「清め」の作業が多いですね。
昔は、疫病が流行るのは「気枯れ・穢れ」が原因だと恐れられていた。
もうひたすら、自分自身のお清めをすることで、疫病や災難から守ろうとした。

DSC01696.JPG

清めるために、言葉、色、形、素材、所作を使う。
塩や形(正方形・黄金比)や言葉(祝詞)そして所作をする。
塩なんかは万能ですね。相撲なんかは、仕合前に塩を撒く。
商売の場合は、盛り塩をしたりする。

DSC01703.JPG

結界を張って、その内側に神様をご降臨させたりする。
左義長の場合、修験道的にも結界を張っていた。
神道と修験道が合体した結界作りでした。
本当は、陰陽師も来るといいのだろうけど、最近はあまり見かけませんね。陰陽師。

DSC01709.JPG

今回の修験道では、かなり簡略方式だったかも。
本当は、6の方向で結界をはらないといけないのですが・・・。
流派によって違うのかな?

DSC01685.JPG

もちろん、参加されている人の穢れも清められていました。
人間は、生きているだけで穢れるのだろうか?
まあ、欲望のままに生きているから仕方ないのかな?
各々が欲望や感情を完全に制御できているなら穢れないでしょう。
この制御の加減がものすごく難しいことなんだろう。
結果的に病気や不運になることが多い。
だから、病気や不運は、それを教えてくれているのかも。
なら「病気」や「不運」に感謝し、生活を正せば解決する?

DSC01692.JPG

インフルエンザが流行っているそうです。
ひょっとして手洗いやウガイより、自分の中の穢れを清めた方がいいのかも。
でも病院に行ったら、ドクターが「御札」や「お守り」をくれはったら、納得できないだろうなぁ・・・。

DSC01695.JPG

仏教的に考えると、穢れなんていいませんね。
この行事では、仏教のおっさんは、参加していません。
穢れについて、どう考えたはるんやろ?
葬式の後、「清めの塩」を配るとか、配らないという問題も昨今できています。
「死」を仏教では、穢れとみていないと思います。
だから「清めの塩」は不要なんだそうです。
単なるコスト削減だけなのかも。
これはようわかりません。
日本の仏教では、道教的、儒教的、ヒンズー教的なものが習合されていますからね。
もうわけがわからず、一つの体系のようになっている。
それに拝金教的な要素が色濃いですかれね。
だから宗教はあまりよく思われていないのかも。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:社寺 京都
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

左義長 [社寺]

DSC01572.jpg

左義長(さぎちょう、三毬杖)とは、小正月に行われる火祭りの行事。
地方によっていろいろな呼び方がある。
ここ新熊野神社では「左義長神事」となっていた。

DSC01574.JPG

元旦の早朝に恵方から来られた歳徳神が各家庭で接待をうけ、15日に天にお帰りになる。その時、お正月飾りや御札、書き初めも燃やし、気枯れを祓う。
新熊野神社の場合は、神道、仏教、修験道、陰陽道で行うのが本来の姿とおっしゃっていた。日本独特の習合という考え方ですね。
さすがに、最後の陰陽道の陰陽師はおられないのか参加されていなかった。
「陰陽師の役割は、個人の吉凶が主なので、知りたい方は、お神籤を引いてください」とおっしゃっていたのが印象的。(笑)

DSC01575.JPG

習合という日本独特の考え方は、面白いと思う。
要するに事がうまく行けばいいのです。
そのために宗教に拘ってもしかたない。自由にやればいいのです。

DSC01578.JPG

DSC01581.JPG

この神事でその年の吉凶を占うのだそうです。
三毬杖とは?毬杖は、平安時代に流行った遊びの道具。ホッケーのような道具で遊ぶゲームらしいのです。その毬杖を三本組み合わせたようなものを竹で組、正月飾りや御札、書なんかをくっつけて行くのです。

DSC01591.jpg
↑書き初めに「痩」ってよほど困っているんだろうなぁ。

DSC01594.jpg

その組み立てた左義長・三毬杖に火を付ける。煙の出方、炎の勢いや方向、そして大切なのは、倒れる方向で吉凶を占うのです。2020年なら「西南西」になります。
最近は、自然に倒れるに任せるということができないようです。
係の人が引っ張って、いいほう→恵方に倒された。
あれはあれで難しいでしょう。
無理矢理でしたが、消防の関係もあるから仕方ないですね。
だから今年はいいかわるいかは分からない。
個々人の自助努力ということにしましょう。

DSC01612.JPG

新熊野神社の左義長は、15日の小正月と決まっているのが素晴しいことだと思います。他の神社は、日曜日にやってしまったりします。観光客が集まるとか、お手伝いの人が来やすいとかでね。
しかも宮司さんの説明がいつも素晴しい。とれも分かりやすく説明されていました。他の神社では、そんなことはしません。

DSC01620.jpg
↑箒ではありません。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。